スポーツ

野球バカ注目!月5.8万円で野球場に暮らす夢実現へ

 開幕から1週間を迎える2013年のMLB。各地ではさっそく延長16回、4試合連続ホーマー、そしてダルビッシュの完全試合未遂と、熱戦が繰り広げられている。そんな中、インディアナ州インディアナポリスでは「ボールパークで暮らす」という“野球バカ”には夢のような計画が話題を呼んでいる。  インディアナポリス市のブッシュ・スタジアム跡地は、2001年の閉鎖以降、10年以上に渡って再活用法を巡って議論が交わされてきたが、このほど、全米初となる「ボールパーク型アパート」として生まれ変わる壮大なプランが発表されたのだ。  すでに完成しているかに見えるこの写真は、実はCG写真。現在は夏の落成に向け急ピッチで工事が進んでいる。そもそもこの夢プランは「ブッシュ・スタジアム」というアメリカを代表する古き良き名球場の跡地の再開発案として採択された計画だ。(CG動画はこちら:http://vimeo.com/25185024)  アメリカ中部、インディアナ州の中央に位置するインディアナポリス市は、その名の通り「インディ500」などカーレースや自動車工業が盛んな街。人口およそ80万人のこの街は、全米で12番目の大都市だ。あいにく日本からの直行便はないが、近郊のシカゴからはドライブで数時間の距離にある。  同市とスポーツの縁は深く、全米大学体育協会 (NCAA) の本部が置かれていることから「世界のアマチュア・スポーツの首都」と呼ばれている。その一翼を担ってきたのがこの「ブッシュ・スタジアム」だった。1931年のオープン以来、マイナーリーグ(主に3A級)やニグロ・リーグ(ジャッキー・ロビンソンがMLBの人種の壁を破るまで栄えた黒人リーグ)のフランチャイズとして、幾多の名勝負の舞台となってきた。

「ネオ・クラシック」のお手本となったブッシュ・スタジアム(2001年に閉鎖)

 2000年以降、アメリカ各地でブームとなった大型新球場建設ラッシュの主流となっている「ネオ・クラシック」のお手本のようだったこの球場は、藤川球児の新たなホームとなったリグレー・フィールドのように、壁面を彩る蔦と、レンガ造りが特徴の見事なクラッシックなボールパークだった。  奇しくも昨日、3Aで今季開幕を迎えた松坂大輔(インディアンス傘下)は、ピッツバーグ・パイレーツ傘下の3A球団、インディアナポリス・インディアンス戦に先発した(ちょっとややこしい話だが)。松坂が登板したインディアナポリスの現在の球場は、もちろんこのアパートから至近距離にある。道路面を掘り起こして建てられたその球場は、全米に数百あるマイナーチームのベスト球場に選ばれた、こちらも素晴らしい球場だ。さすが、スポーツの街だけある。  最も安い1ベッドルームタイプなら、家賃は月々わずか599ドル(約58,000円)。これなら年間シートを買うよりもはるかに安上がりで「ボールパークで暮らす」夢のような生活が手に入る。スモールオフィス、セカンドハウスを構えて、近所にスポーツ観戦に出かける野球三昧の暮らしはいかが!? <取材・文/スポーツカルチャー研究所> http://www.facebook.com/SportsCultureLab 海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当
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