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タイのメイド喫茶は女のコのお客が多かった

 ラーメンや日本式のカレーなど、日本のさまざまなものが入ってきているバンコクだが、メイド喫茶もいくつか出店している。  4月に新たに登場したのは「maidreamin」(http://maidreamin.com/)というお店。本場のアキバを始め、池袋など13店舗を構え、海外初の支店としてバンコクを選んだという。バンコクのゲートウェイ・エカマイ店(以下便宜上バンコク店)はメイド喫茶兼メイド居酒屋となっている。
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常時5人以上のメイドがご主人様をお待ちしています!

 実はメイド喫茶は、数年前にすでに3、4店開店していたが、いずれもそう長くもたず閉店に追い込まれていた。そんな「メイド喫茶不毛の地」だったバンコクにどのような勝算があって挑むのか。バンコク在住のmeidreamin共同経営者に話を伺った。 「コスプレなどの日本のサブカルチャーがさまざまなメディアで取り上げられることが増えたり、SNSよって情報伝達のスピードが格段にアップしたことで、メイド喫茶がタイ人にも受け入れられる基盤はできあがったと判断したんです。現状、ほかに競争相手もないので、出店のタイミングはベストだと思っています」  バンコク店ではフェイスブックを通じて、店の情報の配信、集客、果てはメイドの募集まで行う。  さて、実際にmaidreaminに行ってみると……。同店に集まってくる客層は日本とは大きく異なっていた。意外にもほとんどがタイ人、しかも女性なのだ。男性客はあまり多くなく、若い子から中年層まで女性ばかりが目立つ。これはいったいなぜなのか??  取材時に訪れていた女子学生に話を聞くと、 「フェイスブックでファンページを見ました。日本の文化に興味もあって、メイド喫茶に一度来てみたかったんです。すごくかわいくて、絶対また来たいです!」  と答えてくれた。  コスプレなど、日本のオタク文化が浸透しつつあるタイだが、そのベースにあるのは「kawaii(カワイイ)」というイメージ。  そのため、「メイド=萌えを楽しむオタク男性のもの」という視点よりも、「kawaii」に興味を持つ若い女のコが主な客層になっているようだ。  店内の様子は、日本No.1を標榜するmaidreaminだけあって、日本直伝のマイクパフォーマンスや、オムライスへのお絵かきサービスなどは日本と同じものを同じレベルで体験できる。メニューは日本と同じオムライスやカレー、『でかっメニュー』などのほか、バンコク店の特徴として丼ものや居酒屋メニューが充実。スムージーなども各種あるし、タイのビール、シンハビールも楽しめる。  メイドは総勢20名(2013年5月現在)で、大学で日本語学科を専攻しているコが多い。大半はコスプレ好きであったり、AKB48のファン、日本の「kawaii」に憧れて応募してきたという。マイクパフォーマンスや料理を供する際のおまじないにも日本語バージョンとタイ語バージョンがあったりと、タイ人ギャルのかわいさを存分に発揮できていることは言うまでもない。  日本のメイド喫茶そのままに、タイ人のメイド姿。うまいようでいて片言な日本語にかなり萌えること請け合い。日本語が通じるのもうれしいのでタイ旅行の際に行ってみるのも一興だ。  ただし、他の客層は日本のメイド喫茶とは少々異なり、女性客が多いので、日本人男性客が目立つこと必至。マナーよくタイ人メイドとの交流を楽しむべし。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=443235 <取材・文/高田胤臣 取材協力:maidreamin Gateway Ekamai FBページ:https://www.facebook.com/MaidreaminThailand
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