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若手社会人、9割が忙しくても食事は抜かない?

 仕事が忙しく睡眠不足になりがちで、朝はなかなか起きられない。起きても朝食なんてとる時間がない……。若手社会人なら同じような生活リズムの人も多いだろうが、大塚製薬が20~30代の社会人500人に「時間の使い方」に関するアンケートを取ったところ、忙しいときでも「食事をとらない /我慢する」という人は12.0%にとどまり、9割近くの人が何かしらの食事をとっていることがわかったという。え、本当!? ⇒【アンケート結果】https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=475001 30代, FOOD, 健康 ただし、何か口にしているとはいえ、バランスのよい食事をとれている人の割合は少ない結果に。栄養士で食事カウンセラーの笠井奈津子氏は「1割ほどの人が『お菓子を食べる』と回答していたことが気になります」と指摘。 「ブドウ糖が脳のエネルギーとして欠かせないとよく言われ、ブドウ糖の素になる甘い物を食べようと考える人も多いのですが、ブドウ糖をエネルギーに変えるには、ビタミンB1を一緒に摂取する必要があります。お菓子だけだとほとんどビタミンが入っていないので、急激に血糖値が上がり、イライラしたり、疲れやすくなってしまいます」(笠井氏) 「お菓子を食べる9.2%」のほか「飲み物を飲んでごまかす9.0%」「他の食事でたくさん食べる3.2%」「サプリメントをとる2.0%」など、やはりしっかりとした食事をとれていない人も多い。それもそのはず、「日常生活において『忙しい』と感じていますか?」との問いに「とても感じている」「やや感じている」を合わせると、実に7割近くが忙しさを感じていることがわかった。やっぱり、若手社会人は忙しいのだ。 ⇒【アンケート結果】https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=475002 30代, FOOD, 健康◆タイムパフォーマンス向上にはバランスのいい食事を  ちなみに、「1日のうち自由に使える時間」の平均は154.6分、「自分自身を成長させるために使える時間」は73.8分という結果に。20~30代の社会人の大半が「忙しい」と感じており、自由に使える時間がわずかしかないという実態が浮き彫りになった。ただ、その中でも通勤や移動時間、打ち合わせの合間などの“スキマ時間”を有効的に活用し、「時間を効率よく有意義に使いたい」という“タイムパフォーマンス(時間能率)”を意識して、自己成長につなげたいという高い意欲を持っているようだ。  笠井氏も「タイムパフォーマンスを気にされる若手社会人は、パフォーマンスに食事が与える影響について改めて考えてほしいと思います」と話す。 「脳の重さは体重に対して約2%しかありませんが、脳は、私たちが必要とする全身のエネルギーの約20%を消費しています。身体の1/5もエネルギーを必要とする脳に栄養が届かなくなってしまうと脳が疲れてしまい、パフォーマンスが落ちることになってしまいます。また、食事をすることで腸が刺激され、腸内環境が整うと自律神経のコントロールもよくなり、本来の力が発揮しやすくなります。柔らかいものよりは、ご飯など咀嚼を必要とする食べものを食べたほうが脳への血流をよくし、脳の活性化につながります。忙しいときでも、“とりあえず何か口にする”という考えから、さらに一歩進んで“栄養バランスを考えながら食べる”ことで、脳の働きや体調がよくなって、タイムパフォーマンスは向上するのではないでしょうか。」  では、忙しい社会人でもすぐに実践できる食事のポイントは? 笠井氏は次の3点を挙げてくれた。 (1)2日くらいの食事でトータルで考える 「朝一番に口にするものがその日のパフォーマンスに影響するといっても過言ではありません。1日の始まりに脳を活性化させるためにも朝食を食べることをオススメします。ただ、忙しい社会人は毎食バランスのいい食事をすることは難しいと思います。夜で足りなければ翌日のランチで補うなど、2日くらいのトータルの食事で過不足ないよう調整すれば問題ありません」(笠井氏) (2)深夜の食事は控え、翌朝のご飯に 「寝る直前の食事は内臓を働かせて熟睡の妨げになるので、控えましょう。寝る直前にいっぱい食べると、翌朝空腹を感じず食べられなくなってしまうことが多いので、夜遅い食事は翌朝の朝ご飯として食べるといいですよ」(笠井氏) (3)体調に合わせた食事を 「仕事で切羽詰まっているときなどは、交感神経が高まっていて食べものの消化機能がうまく働きません。そのような場合は、あまり無理せず落ち着いてから食べるほうがいいでしょう」(笠井氏)  時間がないとき、体調が優れず食が進まないとき……短時間でバランスのいい食事を手軽にとることができるのが「バランス栄養食品」だ。バランス栄養食品とは、栄養成分の補給を目的とした、カラダに日宇町名栄養成分がバランスよく含まれた食品のこと。バランス栄養食品の先がけは、なんといっても「カロリーメイト」で、ほかにも「SOYJOY」や、「クリーム玄米ブラン」「1本満足バー」など、続々と商品が発売されている。ちなみに、カロリーメイトのブロックタイプは、「1本で100kcal」と非常にわかりやすい分量になっている。 30代, FOOD, 健康 夏は、冷房の効いた部屋と外との気温差で体調を崩しやすい時期だが、栄養バランスが非常に優れているので、食が進まないときの栄養補給としてもピッタリだ。タイムパフォーマンスを高めるために時間がないときの朝食だけでなく、スポーツ時や食が進まないときの栄養補給としても、さまざまな場面でバランス栄養食品を手軽にとってみたい。 <取材・文/横山 薫(本誌) 撮影/山田耕一(本誌)>
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