住宅ローンに潜む“見落としがちなリスク”とは?

住宅ローン 史上空前の低金利や地価上昇気配などを背景に、住宅購入者が急増している。多くの人は住宅購入の際、銀行などの金融機関で住宅ローンを組み、マンションや土地などを手に入れていることだろう。

 こうした住宅ローン利用時に加入するのが団体信用生命保険。銀行で住宅ローンを組むと、保険料を銀行が負担してくれる場合が多いため、「自分が死亡したらローンの残りは保険が肩代わりしてくれるから安心」程度にしか考えていない人も少なくないはず。確かに団体信用生命保険に加入していればローン契約者は死亡時に安心だが、これで備えは万全かというと、そうではない場合も……。新居を手に入れるという期待感やワクワク感が先行し、金利の低さにばかり目を奪われて組んだ住宅ローンに潜んでいるリスクを、うっかり見通しがちになる。

 そもそも住宅ローンを組んだときの団体信用生命保険とは、住宅ローンを組んだ人が死亡または所定の高度障害状態になったとき、その保険金で住宅ローンを返済するための生命保険のこと。住宅ローンを組む際は、金融機関が団体信用生命保険への加入を義務付けている場合が多い。ここで注意が必要なのは、「団体信用生命保険の支払いは死亡または所定の高度障害状態になったときだけ」ということ。もし自身が住宅ローン契約者で、死亡や高度障害状態ではなく病気やケガで長期的に仕事ができない状態になった場合、住宅ローンの返済を続ける自信はあるだろうか?

 10月に発表された「社会保障年報」(国立社会保障・人口問題研究所)の生活保護開始の主な理由別世帯数の構成割合を見ると、「働いていた者の死亡・離別等」が4.5%であるのに対し「世帯主の傷病」による生活保護の開始は26.2%と、もっとも大きな比率を占めている。当然、生活保護を受けながら住宅ローンを返済してゆくことは認められないので最悪、家を手放して生活保護生活へ一直線というシナリオも考えられる。

住宅ローン 短期的に仕事ができない状態になった場合は、有給休暇の消化や貯金の取り崩しなどで乗り切ることはできても、何十年という長期間で組むことが多い住宅ローンの返済となれば、そう簡単ではない。就業不能状態になってからの対応では遅いのだ。

 もちろん会社の健康保険に加入しているサラリーマンであれば、傷病手当金の受給を受けられるが、月々の収入の減少をカバーするほどではなく、それらのサポートを受けても、これまでどおり生活費と住宅ローンを支払い続けることは困難だ。前述のように最悪の場合は、せっかく購入した住宅を支払い不能で手放すことになり、生活保護生活を送ることになる可能性もある。長期的な住宅ローン返済に備えるなら、死亡・高度障害時の住宅ローン返済に充てる団体信用生命保険とは別に、就業不能時の住宅ローン返済に充てる保険も考えなくてはならないだろう。

 例えば、2010年から就業不能保険を販売しているライフネット生命(http://www.lifenet-seimei.co.jp/)の「働く人への保険」は、病気やケガで長期間の入院や在宅療養をせざるをえない就業不能状態の場合に、所定の給付金を毎月の給料のように受け取ることができる保険だ。保障が65歳まで続き、保険期間中は保険料も給付金額も定額で、長期療養で職を失ったり、休職しなくてはならず収入がない状態でも、自身の医療費や家族の生活費などを、就業不能保険が家計を助けてくれる。

住宅ローン「この商品は、当社の商品開発担当者の父が脳卒中で倒れ、長期間の療養を余儀なくされた時の『既存の医療保険でどうにかなる状態じゃない』との実感が、開発のきっかけになっています。傷病手当金など公的な保障には支給期間に限度がある。また、生命保険の入院給付金は1回の入院に対しての支払い日数に限度があり、長期入院の場合、給付金の支払いが途中で終わってしまいます。そもそも在宅療養の場合、基本的には給付金を受け取ることができません」(ライフネット広報)

 ちなみに同社では、就業不能状態を病気やケガで日本国内の病院等への入院中または日本の医師の資格を持つ者の指示により在宅療養中で、「少なくとも6か月以上、いかなる職業においても全く就業ができない」と医学的見地から判断される状態と定義づけている。そのため、支払いは就業不能になって最初の180日間は支払いの対象外となっている。また、就業不能保険というネーミングから、リストラなどで職を失った場合にもらえる保険だと勘違いしやすいが、リストラは就業不能状態には該当しない。就業不能の原因は病気やケガに限られる。リストラの場合は、就業不能保険ではなく失業保険だ。

「あとは、うつ病など精神障害が原因の場合や、むちうち症、腰痛など医学的他覚所見が見られない場合は支払いの対象外です。安定した勤労所得がある方なら60歳まで契約でき、年収に応じて、月々受け取る就業不能給付金を10万円~50万円の範囲で5万円単位で設定いただけます」(同)

 欧米では「ディサビリティ保険」と呼ばれ、加入率が3割近くもある就業不能保険。就業不能状態になるリスクが低いとは言い切れないだけに、住宅ローンの備えにも就業不能状態リスクを考慮した対応が必要ではないだろうか。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

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