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選手は全員営業!全日本選手権12連覇の実業団チームは社内優遇なし

なでしこジャパンのW杯優勝は確かに素晴らしかった。でも、日本にはまだまだすごい人たちがいる。世間ではあまり知られていないけど、実は世界で活躍しているマイナー競技の“偉大なチャンピオン”たち。その奮戦ぶりと日々の鍛錬、競技への情熱を、しかと見よ! 【アルティメット】 文化シヤッター バズ・バレッツ(全日本アルティメット選手権12連覇) ◆投げる、捕る、走る、跳ぶなどすべての運動要素が求められる
文化シヤッター バズ・バレッツ

右・松野選手(27)、左・齊藤選手(32)。同チームは国内だけでなく世界クラブチーム選手権で06年優勝、10年3位という実績もある

アルティメットでは国内唯一の実業団チームだけに、選手の大半は文化シヤッターに勤める会社員。「午前中だけ勤務し、午後は練習に専念……なんて優遇はなく、他の社員と同様に働き、結果を残すことがチームの必須条件。実際、選手はみな営業マンとしても非常に優秀」(同社広報)とか。 「会社員と選手の両立ができて当たり前、というのがウチの伝統。実業団でプレーさせてもらえるだけ恵まれているのだから、キツいなんて言っていられませんよ」(副キャプテンの齊藤貴敏さん) 優勝すれば会社を挙げて喜んでくれるが、特別な報賞はなく、「社長から賞状を授与され、握手とともに『おめでとう』と労っていただいて終了。名誉だけ頂戴しています(笑)」(同)という。 「チーム練習は週末のみ。場所は荒川河川敷の運動広場です。共用だから草野球や少年サッカーなどに囲まれたり、狭い場所で練習するなんてザラ。花火大会などイベントがあると早朝から河川敷が埋まってしまうので、練習場所を求めて川沿いの土手をメンバー全員でさまよったり」(松野さん) 河川敷の利用者も、まさか自分たちの目の前で世界屈指のチームが練習してるなんて思わないか!? ― 知られざる偉大な日本人王者大集合【2】 ―
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