北朝鮮のサッカーエリート養成学校に行ってみた

サッカー, 北朝鮮

「平壌国際サッカー学校」授業の様子

 2010年南アフリカW杯で44年ぶりに出場して話題となった、サッカー北朝鮮代表。

 サッカー下位国なりに編み出した「俺たちはなるべくゴールしないが、その代わり相手チームにもゴールさせない」という(?)気迫を感じさせる粘っこいディフェンス重視戦術が功を奏しW杯リーグ戦ではブラジルに2-1と善戦。

 昨今はU17の大会で男女ともにアジア上位の成績を収めており、女子サッカーではスタミナと攻撃力でなでしこJAPANを追い詰める場面も多く、侮れないダークホースであることは明らかだ。

 その北朝鮮がさらにサッカー界にテコ入れをすべく設立したのが、2013年5月に設立された「平壌国際サッカー学校」である。

 現在8歳から15歳の男子70名、女子50名が在籍しており、入学はスカウト制。スカウトマンが全国の学校を周り、才能のある生徒を選抜する。教育課程は国内の普通学校に準じた7歳から18歳までで、最終目的は国家代表の選出だという。

 校内では国内ウェブに貯蔵されたサッカー動画を見ることができ、FIFAから講師を招聘して講習を行っている。また海外遠征にも積極的で、10月29日には18名の生徒がスペイン留学を行った。

 実力ある生徒同士が切磋琢磨するが、「これ以上伸びない」と判断された生徒は放校となる厳しい面もある。最終的に何割が国家代表に残れるかは未知数だ。

 最近ではスイスやロシアなどの海外チームに所属する選手も増えており、実力を伸ばしている北朝鮮。今後アジアのサッカー勢力図にどのような影響を及ぼすか注目だ。

<取材・文・撮影/安宿緑>

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