仕事

日程を管理するだけの手帳は、もう古い?

考える手帳

都内の大型書店ではこのように大々的に展開されている

 12月に入り、大きく動き出している手帳コーナー。手帳といえば「予定を管理するためのもの」と考えられていたが、今、巷で話題になっている手帳がある。ミリオンセラー「経済のニュースがよくわかる本」シリーズなどの著者として知られる細野真宏さんが考案した『考える手帳』だ。手帳を、従来のような「予定を書くだけのもの」から進化させ、単にスケジュールを書き込むだけでなく、「1日3分、書くだけで思考力が飛躍的にアップする」というまったく新しいコンセプトでつくられている。  左ページには週間予定表があり、予定やスケジュールを書き込めばいい。『考える手帳』の神髄は右ページだ。 「毎日、『Hop』(出来事)、『Step』(考える)、『Change』(進歩する)の3つの枠があります。この枠に、『その日の出来事』→『反省すべき点』→『今後どうすればよいのか』を3ステップで書き込んでいけば、“考える力”が自然と磨かれるようになります。1日3分書きこむだけで、失敗がどんどん減っていき、成功の好循環をつくることができるのです」 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=552069 考える手帳考える手帳 また、毎日の予定や課題というのは、意外と想定通りに進められない、という悩みを抱えている人は多いだろう。これを解決する答えもこの手帳にはある。「Hop」「Step」「Change」の3つの枠を「最重要」「重要」「やや重要」と分けて、「To Doリスト」として使うこともできるのだ。 「毎日するべきことは意外と多い。通常の手帳のスケジュール欄だけでは整理しきれないことが失敗の大きな原因にもあるのです。そこで、やるべきことを3段階の重要度に分けて書き出し、整理できるようにもなっています。つまり、やるべきことの優先順位を書きとめることで、毎日を“見える化”し、最も効率的に自己管理能力を磨いていけるのです」 考える手帳 また、この3つの枠は、知識の補強をするためのスペースにもなるし、効果的な“レコーディングダイエット”に使えるというのも画期的な点だ。 「例えば、英単語や時事用語などを1日3つずつ書くことで、年間1000個以上の知識を得ることができるようになります。また、『Hop』『Step』『Change』の3つの枠に加えて、毎日のデータを書く欄もあります。ダイエットを成功させたい人なら、このデータ欄に毎日の『体重』を記入し、3つの枠に毎日の『朝昼晩の食事』を書けば、使いやすいレコーディングダイエットになります。さらに1週間ごとに『Action』という振り返りができる欄もあるので、最も効果的な“考えるレコーディングダイエット”にもなるわけです」 考える手帳考える手帳考える手帳 細野真宏さんといえば、大学受験数学の参考書「細野数学シリーズ」や、「細野経済シリーズ」「細野株シリーズ」などでお世話になった人も多いだろう。わかりやすく、かつ深い説明で人気の細野さんだが、2014年のニュースがわかる12の特別解説コラムがあるのも嬉しい。来年話題になる12のキーワードを先取りして解説している。 考える手帳「最近では、スマートフォンなどで簡単にスケジュール管理をしている人もいますが、スピードが求められるIT時代だからこそ“立ち止まる場”が重要なのです。実際に自分の手で状況や考えなどを『書いてみる』ことで初めて客観視でき、認識できることが圧倒的に多いものなのです」と細野さんは話す。 「『考える』ことの重要性は誰もがわかっていますが、『どうやって考えるべきか』はわかっている人は少ないものです。例えば『自分のミスに向き合うこと』が、実は思考力を磨く最短の道なのです。どんな人間でもミスをしない人はいません。ただ、ミスには必ず原因があり、教訓があります。それを考える題材にし、きちんと向き合うことで、同じミスをしないだけでなく、同時に思考力も磨くわけです。また、『成功の要因を考える』ということも同時に重要です。つまり、日常の出来事を成功の好循環に導いていくのが、この手帳です。実は、これらは“1日3分の考える習慣”をつくれば十分なのです。ぜひ始めてみてください」  早いもので今年も残すところあと3週間足らず。「来年から本気を出す!」と思っている方、“細野式”の『考える手帳』がその本気のアシストとなるかもしれない。 <取材・文/横山 薫> 【細野真宏】 考える手帳元々は数学の予備校講師。『数学が本当によくわかる本』『経済のニュースがよくわかる本』など数々のミリオンセラーシリーズを生み出し、カリスマ講師の異名を持つ。2009年に第一弾が発売された『細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする家計ノート』(小学館)は飽和状態の家計簿市場にあって4年連続完売を記録し続けている。日本の企業広告で最も歴史のある「ビジネス広告大賞」の審査委員長を務めるなど、デザインの定評も高い。 『細野真宏の考える手帳』は本体価格1200円。使い方や時事解説コラムなどにも多くのページを割いている。産経新聞出版刊。
細野真宏の考える手帳2014

さあ、2014年はこの手帳を使って、思考力を飛躍させる年にしましょう!

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