パートナーとの「セックスレス化」を防ぐために必要な性知識とは?

 30代半ばともなれば、誰もが一度は性欲の衰えを意識したことがあるだろう。妻や彼女から“求め”られても、「仕事で疲れている」と断ったり、肉体的にも勃起力が弱くなって中折れをしたり……。ミドルエイジ男性のセックスにおける悩みは多々あるが、「そんな加齢とともに変わる男性の状況を、女性はあまり理解していないのです」と語るのは、恋愛コラムニストとして活躍する、“女豹ライター”こと島田佳奈さんだ。そもそも、最近の男女は“セックス観”においてすれ違いが起こりやすいのだという。

島田佳奈

“女豹ライター”こと島田佳奈氏

「男性は性欲が薄くなる一方で、女性は大人になればなるほど『まだまだ女性として見られたい』という欲が強くなり、男性よりも性欲が旺盛になりがち。ただ、女性は『男はセックスをしたがる生き物』という固定概念を持っているので、実際には男性の性欲がどんどん衰えていくということまでわかっていない人も多いのです」

 最近は、長年連れ添ったパートナーが相手だと中折れしてしまう「妻だけED」のような症状になる人も増えているのだとか。

「そうなるとセックスレス待ったなしです。そうならないためにも、男性は正しいセックス知識を改めて得たほうがいいと思います。例えば、勃起力に自信がなくて『挿入しないならセックスをしないほうがいい』と思う男性って多いと思うんです。けど、女性にしてみればスキンシップがしたいし、挿入がすべてじゃない。それなのに“さわる権利”自体を放棄してしまったら、女性からしたら『彼氏』と『友達』との境界があいまいになって、なおさら愛情が冷めてしまう。最近は、愛とセックスを切り離して考える人が多く、ある意味、『AVで見たセックス』がすべてになってしまっている。なので、いい大人の方でも、ちゃんとした性知識を今一度勉強する必要はあるのではないでしょうか」

 例えば、スマホアプリ「新・大人のための保健体育」だ。これは、授業形式で性知識を教えてくれたり、自分が本当に正しい知識を持っているのかテストを受けたりすることができる。性知識を改めて勉強する有効なツールだろう。

大人のための保健体育

「新・大人のための保健体育」は授業やテスト形式で性知識を学べるほかED治療に便利なクリニックの検索もできる

「スマホアプリで性知識を勉強できるのは便利だと思いますね。誰にも見られずに、一人で寝る前にベッドのなかでも見られるわけですから。テストも意外と満点がとれない人も多いみたいですね。まぁ、私は満点でしたが(笑)。改めてやってみると『そういえばどっちだったかな……』という内容も多いので、再確認する意味でもいいと思います」

 またこのアプリでは、ミドルエイジ男性を悩ますEDに関する正しい知識も多々得られる。島田氏は、「パートナーの勃ちが悪かったら、女性もケアしてあげる気持ちを持つべき」と続ける。

「男性が勃起しなかったり中折れしたりすると、女性は『私がいけなかったのかな?』と考えてしまうものなのですが、そういった場合にも『体調は大丈夫? 最近、健康診断に行った?』など、“健康面を疑うようなニュアンス”で聞いてあげたほうがいい。また、EDは血管系の病気のサインでもあるし、糖尿病予備軍の人などは勃ちが悪くなるものなので、もう少しシリアスな話として考えたほうがいいでしょう。いずれにせよ、何かトラブルが原因でセックスレスに陥ってしまうと、それを同じパートナーと克服するのは相当難しい。その反面、正しい知識をもって気持ちいいセックスができているカップルは、長くちゃんとセックスをしています。やはり重要なのは、パートナーの男女がそれぞれを思いやることですね」

 ちなみに、EDは加齢のせいだと思っている人が多くいるが、実は動脈硬化の初期症状ということはあまり知られていないそうだ。陰茎の血管は1-2mm程度と最も細くデリケートで、動脈硬化が陰茎の血管に最初に現れ、徐々にその他の動脈に派生するという。心筋梗塞や脳卒中を患った人は皆EDを早い段階で認識していたという報告もあり、男性の場合、血管系の病気のサインをEDが教えてくれると意識したほうがよさそうだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

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