原宿歩道橋撤去…他にもある、目に焼き付けておくべき「消え行く東京の風景」

原宿駅前

歩道橋の撤去後、明治神宮への見晴らしがよくなった

 1月26日未明、JR原宿駅前にある歩道橋が撤去された。表参道のイルミネーションを一望でき、観光スポットでもあった歩道橋。明治神宮を臨む景観を損ねていることや老朽化を理由に、撤去要請が10年前から出ていたという。横断歩道ができ、階段をのぼる必要はなくなったが、撤去前の風景はもう二度と見ることができない。

 東京ではいま、多くの建築物やインフラの大規模改修が行われようとしている。東日本大震災、2020年東京五輪など、改修の理由はさまざまだが、戦後にできた建築物はそもそも寿命を迎えようとしているといった側面もある。そこで、近い将来消えてしまうかもしれない東京の風景を調べてみた。

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◆渋谷駅

 2012年、渋谷ヒカリエのオープンで賑わいをみせる渋谷駅周辺。東急東横線などが地下化し、乗り換えに困惑する声も多いが(http://nikkan-spa.jp/416156)、この変化はまだ始まりに過ぎない。2010年から始まった「渋谷駅街区土地区画整理事業」は、2026年完成を目処に行われる予定で、東急百貨店東横店や、地下化した東横線の渋谷ー代官山間の高架の解体がすでに始まっている。

 JR埼京線のホームがJR山手線と平行する位置に移設させる計画もある。今まで以上に乗り換えが便利に、駅をまたいでの移動などはフラットに便利になるというが、現在の姿が丸ごと生まれ変わってしまうというのは少し寂しい気もする。

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◆都営霞ヶ丘アパート

 明治神宮野球場、明治公園に隣接する閑静な集合住宅群。2020年東京五輪のメインスタジアムとなる新国立競技場の建設予定地にもなっている場所だ。東京五輪開催(1964年)の4年前、1960年から建設が開始され、現存する建物は老朽化が目立つ。解体の話がすでに進んでおり、住民の移転が始まっているという。

 現地の様子をのぞいてみると、すでに移転した住居も多いのか、昼間でも人の気配は少ない。洗濯物を干している住居も少なく、また洗濯物の量が少ないことから、独居が多い様子もうかがえた。移転先として新宿区内の都営住宅などが用意されるというが、住民の半数以上が66歳以上の高齢者ということもあり、心身ともに大きな負担を強いられることになりそうだ。ほかにも、高度経済成長期にできた建築物は、ここ数年で続々と解体となっている。

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◆高輪橋架道橋(提灯殺し)

 JR山手線、品川ー田町間に新駅ができる。たびたび報道されているが、2013年11月に当該区間にあった車両基地の移設が完了し、いよいよ新駅開設は現実的になってきた。新駅登場は明るいニュースだが、JR山手線など品川駅を通るJR各線の下を通る高輪橋架道橋がなくなるのではないかと言われている。

 高輪橋架道橋は、高さ制限1.5メートルの都内で最も低いガードの1つ。天井が低く、タクシーの屋根上にある社章が入った提灯を壊してしまうことから「提灯殺しのガード」との異名も持つ(http://nikkan-spa.jp/123401)。人も立って通れず、自転車でも背中を丸めないと走行できない隠れた観光スポットだ。

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高輪橋架道橋(提灯殺し)

高輪橋架道橋(提灯殺し)

◆神田周辺の鉄道高架下

 上野駅が始発・終点となっている東北本線系統の路線(常磐線など)を東京駅まで乗り入れさせ、東海道本線と直結させる「東北縦貫線計画」が進行している。神田駅では、高架の駅のさらに上に高架を建設し、大規模な工事が進行中。2015年3月には開業となり、上野ー東京間は「上野東京ライン」と名付けられた。

 この区間では、今でも鉄道高架下に、倉庫や飲食店などが多数並んでいる。老朽化が進み、すでに解体、高架の補強工事が行われている場所も多い。今後、「上野東京ライン」の開業や周辺地域の再開発に伴い、現存するこれらの高架下建築は姿を消していくのかもしれない。

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◆首都高の橋、高架

 首都高の約3割の構造物は供用から40年以上経過している。点検・整備が行われているものの、大規模更新が求められており、2013年末に首都高速道路の更新計画の概略が発表された。大規模更新は、都心環状線、1号羽田線、3号渋谷線の一部区間約8kmが対象となっており、高架の架け替えなどのため、景観の変化が予想される。

 都心環状線の竹橋~江戸橋間は、川の上を通る高架となっており、日中でも薄暗い印象もある。晴れた日には水面に日光が反射して、高架下にゆらゆらと光があたっているが、架け替えによってどう変わるのか? 首都高速道路株式会社の担当者によると、「委員会を設けており、都市環境との調和を重視したデザインを検討中です」とのこと。

 現時点で更新イメージが公表されている1号羽田線の東品川桟橋は、高さを上げ海面から離すデザインとなっている。対岸を臨む景観が変わりそうだ。桟橋を高くする理由について同担当者は「桟橋が海面が近いと、海水の影響をうけやすく、鉄筋が錆びて膨張してコンクリートが壊れるという問題がありました」と説明。

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 2020年東京五輪開催に向け、東京の変化はさらに加速していく。思い出の場所や一度行ってみたい場所がある方は、今のうちに足を運んでみてはいかがだろうか。 <取材・文・撮影/林健太>

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