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まるでドラクエのダンジョン!? 隠し扉の先に実在した「台北の仰天ウラ風俗」に潜入

 今年1月、取材で台湾を訪れたときの話。スケジュールを終えた取材陣は、疲れたカラダをほぐすため、台北市内、松山空港の近くにある「亞太三温暖」というメンズサウナを訪れた。
台湾,性風俗

全長25mとムダに広い水風呂。両端は洞窟のような形状になっている

 MOMO百貨店の最上階(15F)を丸々ワンフロア占拠した同サウナは「超巨大水風呂が自慢」とあるとおり、大浴場の大半が25mプールで占められている。そのせいか、室内だというのに恐ろしく室温が低い。年間を通じて温暖な気候の台湾とはいえ、旧正月を控えた1月中旬の厳冬期に入ってみると、明らかに設計ミスでは? と思える大胆な構造。そして、サウナから出た汗だくのオッサンたちが、南極大陸のペンギンよろしく、次から次へと水しぶきを上げながら飛び込んでは、スイーッと水中遊泳に興じている。  1時間ほどサウナ&水風呂のセットを満喫。ガウンに着替えて食堂のある大広間へと向かう。だだっ広いフロアには100席近いソファとテーブルが点在。アルコール以外のドリンクはすべてフリー。食事、テレビ観戦はもちろん、仮眠をするのも自由。日本のメンズサウナと何ら変わりのない光景が広がるが、異変が起きたのはこのフロアであった。  50坪はあろうかと思われる広大なフロアに目をやると、奥のほうに上り階段があることに気付く。一人、また一人と食堂から席を立ち、階段をゆったりと上がっていくのだ。特に案内表示があるわけでもなく、トイレにしては戻りが遅いので、「仮眠室でもあるのかな?」と思い見学してみることにした。  折り返しの踊り場を真ん中に挟んだ20段ほどの階段を、右回りに上がっていくが、上階に着くとすぐに防火シャッターが通路を塞ぎ、行き止まりになっている。  ??? 束の間の思考停止状態に陥る。あのオヤジたちはどこへ消えたのか? 台湾には九份街という『千と千尋の神隠し』の舞台になった観光名所があるが、オヤジたちもまた神隠しに遭ってしまったのだろうか?
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食堂の風景。写真の左手奥のほうに、オヤジたちが一人、また一人と消えていく

 狐につままれたような気分で食堂に戻ろうと、階段の踊り場に足を踏み入れた瞬間だった。記者は思わず、自分の目を疑った。  右手前方、何の変哲もない踊り場の壁に突如として真っ暗な空間が出現。オヤジがテカテカとした笑みを浮かべながら出てくるではないか。何のことはない。オヤジたちは神隠しにあったわけではなく、壁に施された隠し扉の中に消えていっただけなのだ。  隠し扉は二重扉の構造になっており、台湾のヤリ手ババアが「スペシャルマッサージ。4000台湾ドル(約1万5000円)」と言って手招いてくる。扉の奥に足を踏み入れると、薄暗く長細い通路の両端に、カラオケボックスのように個室が並んでいる。確認しただけでも10室近くはありそうだ。スペシャルマッサージの内容は、マッサージ30分+本●1回といった内容。出入りする小姐たちのレベルは20代~30代半ばで、ルックスは中の上といったところ。  近代的なデパートの屋上に突如として表れたアングラ空間。そもそも、なぜこのようにいびつな構造になっているのだろうか。台湾人コーディネーターのT氏に聞いてみた。 「買春ツアーのメッカという“負のイメージ”を払拭しようと、台湾当局は02年に公娼制度が廃止。台湾にある風俗店は非合法の店ばかりです。特に台北市は取り締まりがキツくて、突発的に摘発が入ることも珍しくありません。皆さんが訪れたメンズサウナの場合、若い女性が食堂などに立っているだけでも罰則の対象となるので、このような苦肉の策を取ったのではないでしょうか」  これまで数々のアジア淫行地帯を巡ってきたSPA!取材班だが、このような隠し扉は見たことがない。一見の価値はあるといえるが、T氏はこう警鐘を鳴らす。 「買春の現場を警察に押さえられた場合、罰金は8000台湾ドルとそれほど高くありません。ただ、新聞の見出しを飾ることはもちろんですが、“わいせつな行為をする旅行者”であること示すため『淫虫』というスタンプがデカデカと押されるので注意してください」  淫虫! そんなスタンプを押されようものなら、一生の恥。軽卒なお遊びはほどほどに。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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