恋愛・結婚

「ドS?or ドM?」で今、一番モテる答えは「ドN」だ!

―[山田ゴメス]―
ドS 飲みの席や合コンとかで、いまだに「キミってドS? ドM?」なんて質問を嬉々としながら周囲に向かってしている阿呆をよく見かける。ホント真面目に答えるのも面倒な話なんだが、いきさつ上、どーしても答えなきゃいけなかったりする場合、アナタはどう答える? はい。ボク、ゴメス記者は「ドNです」と答えマス!  人間を安易な二元論でドSかドMに種分けすることの愚かさについては過去、ボクのブログで詳しく書いたので、ここでは省略させていただく。じゃあ、「ドNってなんなの?」ということになるのだが、ズバリ「ドN」の「N」は「ニュートラル」の「N」。勘違いしないでくださいよー。「ノーマル」の「N」ではないですから。つまり、これはどーいうことなのかと言えば、 「自分のマインドを常にニュートラルな状態にしておき、相手のSっ気・Mっ気に自分の振り先と幅を合わせる」だけの柔軟性と覚悟の持ち主であることを表明する、大げさにはフェミニズム運動の一環なのである。もうちょっと噛み砕いた表現をするならば、 「ボクは、いつでもアナタ色に染まります」 「アナタの変態指数がボクの変態指数です」 「ただ、アナタの喜ぶ姿だけが見たいから!」(武田鉄矢調に)  ということなのだ。たとえば、相手が「アタシのオシッコを飲んで!」と望むなら、すすんでグビグビ飲尿するけど、自分からは決して「アナタのオシッコ飲ませてください!」とは望まない。相手があくまでノーマルなセックスを望むなら、最後までノーマルを貫き通す。さらには、そういう相手の性癖や変態性を口頭陳述からだけではなく、セックス中の些細なリアクションからも読み取れるよう全神経を集中する――どうです!? こんな男、最高でしょ? これでモテなきゃ、もう出家するしか道はない!  ただ、「ドN宣言」をする際に、どうしても生理的に受け入れられない絶対NG項目だけは頭の中で整理しておき、それを前もって相手に告げておくことも重要だ。ボクの場合は「うんこ」と「流血」と「ホモ」。ボクのドN宣言に興味を示し、身体を許してくれた女性から、 「アタシのウンコも食べられない口先野郎!」  と失望されるのが、N男としてはもっとも屈辱であるのだから。  あと、「ドN」を告げるときは、大きな声でハッキリと。「N」は得てして「M」と聞き間違えられやすいのが、唯一の弱点なのだ。 <文/山田ゴメス> 山田ゴメス【山田ゴメス】 1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。また『解決!ナイナイアンサー』のクセ者相談員の一人でもある。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」(https://nikkan-spa.jp/gomesu)も配信中。著書『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)も好評発売中!
―[山田ゴメス]―
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
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