ニュース

日本のメディアは自国の恥を晒している【デヴィ夫人×木村三浩氏が大激論】Vol.2

ヘイトスピーチ・デモが社会問題化し、空前の「嫌中」「嫌韓」ブームが訪れるなか、そんな空気を裏付けるかのように起きた浦和レッズの垂れ幕騒動……。安倍政権になって以降、海外メディアからは、さかんに日本の「右傾化」を案じる声も上がっているが、果たして真相は? 炎上上等!でメディアを賑わす保守の武闘派論客・デヴィ夫人と猪瀬前都知事5000万円授受渦中の新右翼「一水会」代表・木村三浩氏が大激論! ⇒【Vol.1】特捜部の“猪瀬潰し”にマスコミが手を貸した
https://nikkan-spa.jp/617478
◆日本のメディアは自国の恥を晒している
木村三浩氏

木村三浩氏

木村:私が言うのもなんですが、昨年来、マスコミによる猪瀬バッシングは苛烈を極めました。私も、裏で暗躍する“右翼の大物フィクサー”みたいな叩かれ方をしましたし。 デヴィ夫人(以後、夫人):メディアの第一の使命は真実を報道することにあるのに、往々にして日本のメディアは、一方的な意見だけを垂れ流して、受け手に判断の材料を提示しない……。それどころか、出演者をけしかけてでも番組を盛り上げるなど、人心を煽るだけ煽るやり方には疑問を感じざるを得ません。 木村:猪瀬さんのバッシングに限らず、時おり起こるメディア・スクラム(過熱報道)を見ていると、真実の追求はそこそこに、集団リンチに興じるがごとく、人が堕ちていく様をみんなで面白がっているような恐ろしさを感じます。本来ならこうした場合、メディア同士が相互に批判するのですが、特に日本の大マスコミはそういう関係になく、最後に行き着くのは、決まって“人格攻撃”です。猪瀬さんの場合、問題の本質とはまったくかけ離れた「プチ整形」疑惑や「シークレットブーツ」批判まで飛び出す始末でした。 夫人:五輪招致に成功し、今後の活躍を期待していただけに、猪瀬さんの辞任は残念でした。人間誰しもミスを犯すもの。あそこまで個人攻撃に走り、人格を貶めるような報道は、見ていてとても嫌な気持ちにさせられました。このような下劣な振る舞いは、日本の恥を世界に晒すようなもの。フランスでは、古くはミッテラン大統領に隠し子がいましたし、現在のオランド大統領も、夫人とは事実婚でしたが、メディアがことさら報じることはありませんでした。大統領が国のために責務を果たしていればプライベートは関係ない……これこそ、成熟した大人の態度です。 木村:夫人はいかに叩かれようとも、臆することなく、時に辛辣な反論をブログに綴っていますね。 夫人:今でこそ、ブログやツイッターを使えば即座に反論できるようになりましたが、それまでの40年間、私は黙って“誹謗中傷の刀”で辻斬りされ続けてきたのです。ただ、今も弱い立場の人が、泣き寝入りせざるを得ないのは変わっていませんね。 木村:発信力の高さだけでなく、実行も伴っているところが夫人のスゴいところ。過去に、北朝鮮へのコメの支援を政府が打ち切ったとき、人道上許せないと、個人で120万t届けたのには感服しました。 ⇒【Vol.3】『日本の「真の独立」を安倍首相は目指してない』に続く https://nikkan-spa.jp/617480 【デヴィ・スカルノ夫人】 インドネシアのスカルノ初代大統領夫人。亡命したパリで社交界デビューし、“東洋の真珠”と謳われる。国連環境計画特別顧問など、世界規模で多くの慈善活動を展開 【木村三浩氏】 新右翼民族派団体「一水会」代表。反米・民族自決を掲げ、精力的に活動し、世界の右翼政党、愛国者との親交も厚い。近著に『お手軽愛国主義を斬る』(彩流社) ― 日本は「右傾化」などしていない!【2】 ―
お手軽愛国主義を斬る

新右翼の論理と行動

テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート