恋愛・結婚

中流家庭の男女は結婚生活に満足しているのか?【2000人調査】

 厚労省の月別離婚データによると、離婚が最も多いのは3月、次いで4月である。新年度を迎えて環境の変化著しいこの季節。“夫婦の溝”が生まれやすい時期とも言われている。4/15発売の週刊SPA!に掲載されている『中流結婚生活2000人大調査』では、本誌初の既婚男女2000人アンケートを実施。“溝”に繋がるアレコレをとことん聞いている。  ここでは、その一部を紹介しよう。 ◆「結婚して満足」な人々は「生活で不満」を募らせる
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その結婚、本当に幸せですか?

 結婚して家庭を築いた人々は、独身という自由を捨てた代償として幸せを手にできたのだろうか? 今回のアンケートは世帯年収400万~800万円のイマドキの中流家庭が対象。まず触れておきたいのが、「『離婚したい』と思ったことがある?」という問いに60.2%と半数以上が「ある」と回答したこと。つまり皆、離婚したいほどの不満を抱きながらも、粛々と結婚生活を続けているのが現実なのだ。  これに関して「近年、結婚自体が希少価値の高いものになっている」と分析するのは“婚活”の生みの親である白河桃子氏。 「結婚が早くて婚姻率もまだ高かった世代を親に持つ今の30~40代には、『結婚はいずれできるもの』と考えている人が多い。でも現代は安定収入の男性が減少していて、多くが未婚・晩婚化してしまうんです。一方、20代は、すぐ上の世代が婚活に苦労している姿を見ているので、『結婚するのは大変』と理解している。そのせいか結婚が早い20代が増えていますね」  回答者のなかでも「若いうちに結婚しないと行き遅れると思った」(28歳♀・IT)、「40歳で結婚したが、昔の彼女が忘れられない。なぜ『もっといいコがいるはず』と高望みして当時結婚しなかったのか疑問」(43歳♂・電機)など、世代間での意識の違いが目立った。  また、「人生をやり直したら同じ人と結婚するか?」の問いには、「別の人とする」(39.6%)、「結婚自体しない」(8.8%)と、約半数が現在の伴侶にNOと回答。 「経済的事情で共働きが増えて夫婦ともに忙しく、残業も当たり前で労働時間は長くなる一方。すり合わせをうまくしないと、“産後クライシス”や家事の分担問題など溝が生まれやすいのかもしれません」(白河氏)  自由回答でも、「結婚できてよかったけど、生活はラクじゃないし不満も多い」(33歳♂・銀行)、「必死に婚活して結婚したけど、思い描いていた結婚生活と現実にギャップを感じる」(28歳♀・介護)など、結婚自体がゴールになっており、その後の生活は減点方式で不満を募らせている人ばかり。  そして「配偶者といつまで一緒にいたいと思う?」という問いに対して、「死ぬまで一緒」がダントツの88.3%! この結果は、中流ならではの“あきらめ”の表出である。積極的に離婚はせず、「結婚なんてこんなもん」と心で呟き、自分を納得させるのだ。やり直しがきかないのが人生。ならば耐えるのみ。それが結婚生活の美徳なのかもしれない。  この特集ではほかにも、「夫婦間のシビアなお財布事情」「セックス頻度」「夫婦間のセックスに満足している?」「婚外セックスの経験は?」「相手のケータイを見たことがあるか?」「同じ部屋で寝ているか?」など、聞きたくても聞けない内容がてんこ盛り。果たして、2000人中、何人が「セックスレス」で、何人が「内緒で借金をしている」のか?  その驚愕の結果は本誌でぜひ確認してください。 【白河桃子氏】 少子化ジャーナリスト・作家・大学講師。山田昌弘氏と共著の『婚活時代』や近著『「産む」と「働く」の教科書』など著書多数 ※アンケート対象 世帯年収が400万~800万円の既婚者2000人を調査。内訳は、1人以上の子供がいる男女各500人と、現時点で子供がいない男女各500人。年齢は、男性が35~45歳、女性は25~39歳。 <取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
週刊SPA!4/22号(4/15発売)

表紙の人/剛力彩芽

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