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東北でしか味わえない“香るミルク”を飲んでみた

香るミルク

東北6県限定「香るミルク」

 4月に三陸鉄道が全線復旧を果たしたこともあり、ゴールデンウィークに東北旅行を計画しているという人も多いのではないだろうか。鉄道や海産物、『あまちゃん』ロケ地なども注目だが、せっかく東北に行くのであれば、東北でしか味わえない限定品を試してみてほしい。  先日、記者が東北取材に行った際コンビニで、ある珍しい飲み物を発見した。それは、500mlパックの「明治 香るミルク<林檎ほんのり>」という林檎の香りがする乳飲料だ。フレーバー付き飲料といえば、ミネラルウォーターの「いろはす」が林檎エキス入り、蜜柑エキス入りの商品を販売しているが、それの乳飲料版という感じだろうか?  しかも、この商品は東北6県限定で4月15日に発売されたばかりだという。“限定”に目のない記者は、普通に味わうとともに、紅茶とコーヒーに混ぜて飲んでみることに。
香るミルク

見た目もカルシウム量も普通の牛乳と同じ

 紙パックを開封すると、林檎の甘い香りがした。牛乳っぽい匂いは控えめになっており、牛乳の匂いが苦手な人でもいけそうだ。見た目を確かめるために、透明なコップに注いでみると、普通の牛乳と変わらないように見える。味はどうだ?  飲んでみると、香りだけでなく林檎の味もする気がする。よくあるフルーツ牛乳ほどは甘くなく、林檎の甘い香りと味が爽やかな飲み口であった。しかし、成分表には、「生乳(50%未満)、乳製品、香料」と書かれており、原材料に林檎果肉やエキスは入っていないようだった。香りによって、味まで違って感じられるとは不思議だ。  続いて、この風味を活かし、コーヒー、紅茶に入れて飲んでみることに。ブラックコーヒーに少量「香るミルク」を注いで混ぜると、ややコーヒーの香りに負けるが甘い香りがした。砂糖を入れなくても林檎の甘みと香りで飲みやすい。また、紅茶はコーヒーよりも合った。アップルミルクティーと呼ぶべき新感覚の味わいだ。
香るミルク

左から)ミルクコーヒー、ミルクティー、香るミルク

 目新しさもあり、ぜひ東京でも飲んでみたいものだが、なぜ東北限定発売なのだろうか? 明治広報部に聞いてみることにした。 「生乳の生産地が多い東北の方は、乳製品に対してシビアです。『香るミルク』といった新しい価値提案の商品を、まずは乳製品の激戦区である東北で販売し、反応によって全国展開を考えられたらと思っています」(明治広報部、以下同)  青森県の林檎をイメージしての東北限定ではないそうだ。それではなぜ、林檎の香りにしたのか? 「林檎を選んだ理由は、何種類かのフレーバーを試してみた結果、林檎が最も風味のバランスがよかったからです」  たしかに、飲んでみた感じでは、林檎と乳製品の組み合わせは良かった。また、新しい挑戦の背景には牛乳類市場の厳しい現状があったのだ。 「牛乳類市場は年々減少が続いています。牛乳は風味に大きな差がなく、話題性にも乏しかった。その点で、楽しさのある提案をして市場を活性化させていければと思い、『明治香るミルク』を開発しました。また、今夏に向けては新たなフレーバーも検討中です」  林檎以外で乳飲料に合うといえば、バナナやイチゴなどだろうか? 今後の全国展開とあわせて期待したい。見た目は牛乳なのに、香りは林檎……この不思議な感覚を是非味わってほしい。 <取材・文・撮影/林健太>
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