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偽物ユニフォーム天国・ブラジルで超レアな日本代表セカンドユニフォームを発見!

 ここ数日、多くのブラジル人男性に「日本のサッカー選手で知っているのは誰だ?」と聞くと、ほとんどの人たちが「う~ん……」と唸ったあと「オンダ!(本田)」と言い「車と一緒だからね」と胸を張る。一方、街で出会う欧州を中心とした各国のサポーター達は、「カガワ!」と言い「マンチェスターユナイテッドだからね」と理由を述べる人たちがほとんどだ。

ウルグアイナ駅周辺に密集する偽ユニフォーム店

 先日もお伝えしたが、記者はリオのアメ横「ウルグアイアナ」駅周辺のいわゆる闇市的市場でユニフォームを物色していた。といっても、ここは公式のものは皆無。普段着としてサッカーユニフォームを着る人々が多いブラジルだけあって、安価な「偽物」が大量流通している。  普段ならご贔屓の地元のチームのユニフォームを身につけるのが、アイデンティティと化しているブラジル人だが、ワールドカップ期間中は別。カナリア色の代表を着るため、市場にはセレソンのユニフォームがここぞとばかりに並べられている。  記者も市場のいくつかの店を冷やかしていると、突然店員から腕を引っ張られ「セレソンジャポネーザ(日本代表)のユニフォームがあるぜ!」と言われた。どこかの店にダッシュして行き、全速力で戻ってきたその店員は誇らしげに、最新のアディダスの日本代表のユニフォームを取り出す。  しかし……縫製は実に荒く、肩の三本線は細かく波を打った代物。「これは公式のもの?」と敢えて聞くと「公式!公式!」と言い首のタグを見せつけた。でもよーく見るとサイズのマークが滲んでいたり、文字がかすれていたりとどう見ても「偽物」であった。 「お買い上げありがとう! 70レアル(3,150円)ね」と言うと、勝手に持ち帰り用のビニール袋に入れるしたたかさ。ちなみに最も流通しているブラジル代表の「偽物ユニフォーム」は50レアル(2250円)だから、ずいぶん足元を見られている。きっぱり断り別の店に行くと、吊り下げられた黄色いユニフォームの大群のなかに「KAGAWA」と書かれたものを発見! ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=660412  なんと超レアな日本代表のセカンドユニフォームが偽物市場に出回っていた。聞けばこちらは30レアル(1350円)。記者が指摘するまで、店員は日本代表のものだとは知らなかった。「あ~カガワって日本人か?」と言われてしまった……。  ここブラジルではまだまだ知名度が低い日本代表。我々サポーターが誇らしげにユニフォームを纏えるよう、15日の試合では世界をあっと言わせてほしい。  次回はブラジル代表の開幕戦、街中の熱狂をレポートします。 <取材・文・撮影/遠藤修哉(本誌)>
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