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合コンで女に冷たく接する男の真意とは!?

【週刊SPA!連載 痛男!(イタメン)】 ―『負け美女』のオトコ観察絵日記 犬山紙子 ― ◆合コンで女に冷たく接する男の真意とは!? 犬山紙子 先日、ゲテモノ系食材と触れ合うロケに行ってきました。みなさんはお好きでしょうか? 犬山は苦手です。で、生きてるカエルやらすっぽんやら、そのままの形の豚の鼻やらの中で、アヒルの卵を発見。  これはまだマシだろうと剥いてみたら。なんと、中で半分ヒナが育った状態じゃないですか……。血管がビッシリ卵の中にあるし……。今でも夢に出てくるので、トラウマ解消のためにもここに書かせてもらった次第です。  さて、本題。先日仕事と仕事の合間にサイゼリヤに入り、一人で時間を潰していたときのこと(どうでもいい話ですが、犬山の知り合いにタカ吉田というベーシストがいるのですが、毎日通っていたら地元のサイゼリヤでツケがきくようになったそうな……)。  隣の席が、大学1年生くらいの若い男女3対3だったんですね。「こりゃ合コンかな……」と思いながら、あんまり見ちゃダメだと思い目をそらしたのですが、やっぱりガン見。居酒屋じゃないから声もよく通ってよく聴こえてくるし。  すると、男A(初々しいフツメン)が女AとBに対しては終始優しく「可愛いね~」とか「料理うまそう」とかやたらとチヤホヤするのに対し、女Cにだけ「お前は女じゃねーだろ」「お前がモテるわけないじゃん」とか冷たくするんですよ(女Cの見た目は別に女捨ててる感じでもなく、むしろ可愛い)。 「そんなことしたら空気悪くならないもんかね」とこっちがヒヤヒヤしながら見ていたのですが、男Aと女Cが幹事でどうやらもともと知り合いだったらしく、軽口叩き合う仲っぽい。  あ、これ私もよく知り合いの男にやられるわ~と思いながら、軽口叩き合う仲だとしても、他の男子もいる合コンであんなふうな扱いされたら嫌だろうなあと思ってたんですよ。だって、合コンで3枚目の烙印押されたら女の場合死んだも同然ですから。空気を壊さないように笑ってやり過ごすけど、帰りの電車で泣きそうになりますから。  その女Cの笑顔も引き攣り気味になっております(ってそんな見えないけれど)。男Aもまだ合コン慣れしてないんだろうな……なんて思っていたら、ちょいブサイクな男Bが女Cにちっちゃい声でコソコソ何か言い出したんですね。すると女C「そんなことないよ~」と言いながらも、みるみる表情が変わったんですよ。  そこからは、他のメンバーそっちのけで男Bと女Cがずーっとイチャイチャ仲よさそうに2人で話している! このまま付き合うんじゃないか、と思わせるほどにイチャイチャなんですね。で、女たちがトイレに立った瞬間、男Bがガッツポーズしたんですよ!  そこで、ああ、こやつら合コン慣れてないどころかスーパー手練だと実感したわけです。  この男B、もともと女Cを狙っていたのでしょう。で、男Aにわざと冷たくしてもらうという協力をしてもらい、女Cがツラくなってきたら男Bが優しくするという作戦なんですよ。  昔の漫画によく「友達にチンピラ役をやってもらい、自分は女の子を助ける」という口説きテクニックが登場していましたが、このサイゼでの一件はまさにそれ。男子が合コン時にチームワークを発揮するというのは知っていたけど、まさかこんなにうまく使うとは……。  ってわけで、今回は痛男と思いきや手練だった話でした。第一印象よくするくらいの効能はありそうですよね。案外使えそうだなと思ったので、みなさんも個人技よりチームワークを磨いてみてはいかがでしょうか? 【犬山紙子】
犬山紙子

犬山紙子

エッセイスト。単行本デビュー作『負け美女』(マガジンハウス)で注目を浴びる。『高学歴男はなぜモテないのか』(扶桑社新書)が好評発売中。TBS『内村とザワつく夜』にレギュラー出演するなど、テレビでも活躍中 ※「痛男!」は週刊SPA!にて好評連載中
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