常態化する「女のくせに」。女性議員から男性議員へのハラスメントも 週刊チキーーダ!(飯田泰之&荻上チキ)緊急調査 vol.2

アンケート アンケートは、各議員にメール・FAXを送信のうえ、期限を定めたうえで回収した。短期間の緊急調査であり、電話などでの催促は行わなかったうえ、大手新聞ではないカルチャー系週刊誌での調査であるという条件も重なってか、回収率は1割程度にとどまっている。そのため、議員全体の傾向などは測れるものではない。

 一方で、寄せられたコメントの多くからは、政治活動の舞台で、多くのハラスメントが存在している実態が浮き彫りになった。以下、寄せられた回答の一部を紹介する。なお、議員を対象としたテーマではあるが、ハラスメントという繊細なテーマを取り扱うため、匿名も可としてアンケートを行った。匿名の回答については、その旨を記述しておく。

■ある委員会で、委員長が男性で、副委員長2名が女性となりました(女性のうち1人が私)。ある日、委員会中に、委員長ともう一人の副委員長が相談事をしていて、その間に答弁をする担当課長が手を挙げ、委員長が担当課長を指しそびれた際、「誰だ、副委員長を女性にしたのは~。」というヤジが飛んだ。女性か男性かは関係ない(区議・女性匿名)

■今年4月17日の衆議院総務委員会で、毎年21万人も人口の自然減が続いている現状を憂え、総務大臣等に施策を質問していたら、都議会議員経験もある自民党議員から「早く結婚して子供を産め」と野次られ、自民党席からは拍手喝采が沸いた。私は当時30歳で独身、結婚も出産の経験もありませんでした(衆議院・上西小百合・日本維新の会)

■初当選の時期(まだ、私が若かった)に、「若い女性は何かと得だよね」などと自民党の年配の議員に言われた。壇上での発言の中にもセクハラ・パワハラもある。豊島区議会の中でも、かつて「子供を産める年代で子供を産まないのはA級戦犯だ」と自民党議員が発言したことがある(豊島区議・山口菊子・社民党)

■体を触られる、手を握られる、旅行に誘われる、結婚したほうがいいと何度も言われる etc.(中野区議・中村延子・民主党)

■議員から「子供がいないくせに子供政策を語るのか」「ブサイク」「結婚しろ。女は結婚したほうがいい」など(女性匿名)

■「結婚しろ」「子供を産め」などの言葉は日常茶飯事。有権者の中では男性が多いが、議員の中では実は先輩女性に多い。本人はもちろんセクハラとは気づいていない。選挙運動で挨拶している時に、わざと体を触られた。飲み会の席などで「今日は女性が隣に座っているから」と本人はおだてているつもりだろうが、いい気持ちはしない(杉並区議・市来とも子・社民党)

■地方議員の時、「女のくせに」「女だから」などバカにするような発言を先輩議員からされたが、国政ではそのような対応をされたことは一度もない(衆議院・菊田真紀子・民主党)

■超党派議員の懇談の場で、女性を性商品化するような発言を酒席に紛れて話されたり、ボディタッチ(与党議員) (参議員・田村智子・共産党)

■私が現職になる前の昔話だが、とある男性議員が、女性議員の胸を触ったという話を聞いたことがある。または宴会で全裸になった議員がいたとか。すべて昔話を聞いただけで、実際に私は体験していない(江戸川区議・田中けん・無所属)

■30歳前後の同僚女性議員が「議員辞めて結婚すれば」と言われていた。手を握られたり肩に手を回されたりされていた(中野区議・森たかゆき・民主党)

■「あいつバツイチなんだよ!どうかと思うよ!」、「あんな女と結婚したら大変だよな」「あれでも女かよ」(江戸川区議・中里省三・民主党)

■女性議員から、「あなたは奥さんとのセックスが少なすぎる」と言われたことがありますが、人間関係と受け止め方次第という部分が大きいかと思います。今回の都議会のように、議場で品位を欠くような発言はないと思います(区議・男性匿名)

■委員会視察先において(宿泊先)、女性議員に対し男性議員から「おう、今日は一緒に寝るか!」と誘っていた。その他多数(区議・男性匿名)

■私は地方議会出身者で20年務めてきたが、昔は日常茶飯事のようにあったと記憶している(衆院議員・馬場伸幸・日本維新の会)

■練馬区議会では日常的に与党(主として自民)議員による野党女性議員に対する汚い野次・中傷か行われている。議員の質か低く区政の体質も古い。練馬区では慢性的に保育園が不足し待機児童か多いが、与党議員からは「子供は女性か家庭にいて育てるべきである」という言葉が頻繁に発言され続けてきた。独身女性議員に対し「早く結婚しろ」「政治批判などと生意気だ」など(練馬区議・土屋としひろ・オンブズマン練馬)

■男性議員から女性議員に対して、服装や容姿、結婚・子どもの有無について、配慮に欠けた発言をしている様子を見ることは多い(東京都議・おときた駿・みんなの党)

■独身だったころは、選挙のたびに「◯◯の愛人」といった怪文書をポスティングされ、週刊誌にもこの怪文書をもとにした事実無根の記事を書かれ、常に苦しんでいました(衆議院・女性匿名)

■議員になりたてのころ、自民党の議員に「女の子なんだからおとなしくしてなさい」と言われた。牽制するためだが、冗談ではない(参議院・福島みずほ・社民党)

■野党の女性議員が「ハゲオヤジ」と野次を飛ばしていた(衆議院・男性匿名)

■数か月ほど前、地元選挙区選出の自民党県議が「女性は金で買える!」と述べた後、同僚の女性県議に「1万円でどうや?」と言って抱きつくという事件がありました。こうした女性を「モノ」とみるような考え方は、今回の事件とつながるものです。こうした考え方が日本からなくなっていくことを望みます(衆議院・新原秀人・日本維新の会)


「結婚しろ」に匹敵するような発言は、他の議会にも存在するようだ。また、女性議員から男性議員へのセクハラについても、いくつかの報告があった。このことから、セクハラ問題の是正は、東京都議会だけの問題ではないことが伺える。

⇒【vol.3】「“支持者・有権者”もハラスメント加害者に」に続く

<文/荻上チキ>

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