脱法ハーブは手作業でテキトーに作られている【工場潜入ルポ】

「ウチの工場、取材をするなら見せてもいいですよ」

 そう言われて記者が向かった先は、古びたマンションの一室だった。ここは脱法ハーブの製造業者の「工場」。だが、その内部は「工場」という名前のイメージとはほど遠く、業務用の冷凍庫と小さなキッチン、冷蔵庫と机とパソコン1台だけだ。記者に防護マスクを渡すと、工場の主であるAさんは、冷凍庫から袋を取り出す。

脱法ハーブ

一見するとちゃんと作られたように思えてしまうパッケージ。これが使用者の警戒心を和らげているとも……

「この白い袋が、海外から取り寄せた脱法ハーブの原料です。これを溶剤に溶かして、大麻に似せた葉っぱに噴きつけて乾かせば一丁あがりです」

 バットに葉っぱを敷き詰め、先ほどの溶剤に溶け込んだ原料をスプレーする。そして100円ショップで売っているようなスコップを二丁使いでざっくざっくと葉っぱをかき混ぜる姿は、およそドラッグ製造の現場とは思えないアバウトさだ。

「専用の機械でやれば品質も均一になって“ちゃんとしたもの”ができるんでしょうが、そんなにカネなんてかけられない」

 手作業で適当に作られることにより、同じ品質なのにモノによっては濃さが違っていたりするなど品質にバラつきができてしまうため、オーバードーズ(過剰接収)を引き起こす要因にもなっていると、専門家は指摘している。

「封入するパッケージはちゃんと作ります。パケのデザインとか封入がちゃんとしていると、しっかり作ったモノって勘違いするじゃないですか(苦笑)」

 吸入する人のことなど、これっぽっちも考えて作られてはいない。脱法ハーブが安全なはずはないのだ。

※週刊SPA!7/15発売号では、「[脱法ドラッグ]は覚醒剤(シャブ)よりヤバい!」という特集を掲載中。巷を騒がせる脱法ハーブの恐ろしさに迫っている。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

週刊SPA!7/22・29合併号(7/15発売)

表紙の人/SMAP

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!

20代50.3%、30代38.1%、40代31.5%と女性人気No.1!飲み会で知っておくべき女性好みのお酒とは?

20代50.3%、30代38.1%、40代31.5%と女性人気No.1!飲み会で知っておくべき女性好みのお酒とは?
sponsored
 いつの間にか、セミがガンガン鳴きだして夏がきたと感じる昨今。今年の夏は、2010年以来の猛暑が予想され、連日うだるような暑さを覚悟しなくてはならない…

連載

ばくち打ち/森巣博
番外編その3:「負け逃げ」の研究(12)
メンズファッションバイヤーMB
「クールビズ」がダサく見えるのはなぜ?
山田ゴメス
妊婦でAV出演を決めた、貧困シングルマザーの事情
オヤ充のススメ/木村和久
名古屋喫茶の雄「コメダ珈琲」上場で変わるカフェマーケット
フミ斎藤のプロレス講座/斎藤文彦
ホーガンがWWEと“絶縁”した日――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第140回
英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅
「俺と二人で旅がしたいの?」――46歳のバツイチおじさんは男前すぎるセリフを真顔で言い放った
原田まりる
ファミレスで隣の席の会話に聞き耳を立てていたら、大喜利を観覧したような気分になった話
18歳女支配人・このみんの経営学「私のミカタ」/園田好
「なんで飲食業でモデルみたいな恰好してるんだ?」ロスの税関で4時間尋問を受けて感じたこと
大川弘一の「俺から目線」
俺の問題にはなるな――連続投資小説「おかねのかみさま」
プロギャンブラー・のぶき「人生の賭け方」
「ポケモンGO」を配信前の日本でプレイしてみたよ 秋葉原でポケモンゲットだぜ!
フモフモ編集長の今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪
吉川晃司もやっていた“東京五輪最強の穴場”競技とは?
おじさんメモリアル/鈴木涼美
「顔じゃなくて知性で女を選ぶ」男の無知性
僕が旅に出る理由 in India/小橋賢児
北インド秘境で「宇宙に住んでいる」と実感した――小橋賢児・僕が旅に出る理由【最終回】

投稿受付中

バカはサイレンで泣く 投稿受付中
佐藤優の人生相談 投稿受付中