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築41年、52平米で約1500万円。シングルマザーの団地リノベ奮闘記

―[団地リノベ]―

カウンターは子どもたちにも手伝ってもらいながらHさんが製作した。製作日数は約3日間、材料費は約1万円

 ゆったりとした敷地環境と手ごろな価格で、近年注目を集める団地リノベ。団地リノベを選んでいる人のなかには、「楽しいから」「オリジナルのデザインにしたいから」という理由で、イベント感覚で楽しみながらDIYに取り組む人が増えている。今回も、そんな団地リノベの事例を紹介する。  自らクロスを剥がして珪藻土を塗り、水回りにタイルを貼り、カウンターキッチンも自作してしまうDIY女子のHさん(38歳)は、5歳と3歳の男の子を持つシングルマザー。「子どもたちを環境の良い場所で育てたい!」 と、自身も子どもの頃に住んでいた多摩市内の団地の一室を昨年の5月に購入した。築41年、52平米で価格は1100万円。かかった工事費は材料費も含めて380万円ほど。トータル約1500万円だ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=684680  最寄り駅からは徒歩8分。「保育園も小学校も中学校も至近距離。敷地内には公園も多く、安心して子どもを遊ばせることができます」と子育て世代に嬉しい環境だ。だが、工事業者探しは難航した。「できるだけお金をかけずにリノベーションしたかったので、いくつかの会社から見積もりを取りましたが、予算が少なすぎるせいか(笑)なかなか決まらず、最終的には地元の設備屋さんに依頼することにしました。ものづくりが好きな方で話も弾み、いろいろと相談に乗ってもらえて本当に良かった」。
団地リノベのビフォーアフター

ベランダから知り合いに手を振るHさん親子

 工事費の希望の予算は300万円。解体と電気・水回り、床の工事などは設備屋さんに依頼し、それ以外はDIYでリノベすることに。材料費を含めると、やや予算をオーバーしたものの、なんとか300万円台で収めることができた。Hさんが特にこだわったのは無垢の床とキッチン。「床はパインを選びました。足触りが柔らかくて、冬でもほんのり温かいんです」。大きな間取り変更はしていないが、Hさんの努力と情熱によって、築41年の団地の一室は、親子3人が快適にのびのびと暮らせる家に生まれ変わった。  それでもHさんのDIY熱は冷めず、まだまだ続行中。「今は楽しみながら、ちょこちょこ手を加えていきたい。次はウッドデッキをつくりたい、なんて妄想中です」 <取材・文/リライフプラス編集部 撮影/中村風詩人> ●リノベーション情報サイト「リノベりす」 http://renoverisu.jp/ ●リライフプラス編集部公式ブログ http://blog.livedoor.jp/relifekk/
リライフプラス vol.15

マンションリノベ43例掲載

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