落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭

立浪氏

高木監督は立浪監督への布石とも言われているが……。確かに立浪監督を待ち焦がれるファンは多い。だが、落合監督退任に至るフロントの対応にファンは辟易している 撮影/TOSHITAKA HORIBA

リーグ優勝回数3回、日本一1回、Bクラス入りに至っては0回。これは落合博満という野球人が監督に就任してから積み重ねた記録である。そして今年。就任8年目のシーズン終了を待たずして、落合監督退任の一報が球界に激震を走らせたことは記憶に新しい。

落合監督退任に関して、新聞やテレビなどでは様々な憶測を呼んだ。球団首脳陣からは観客動員の減少を押しつけるかのような発言が飛び出し、新聞は解任の裏事情をあれやこれやと書き連ね、後任の高木守道氏の「イチロー獲得」発言などを持ち上げた。落合監督退任に至る一連の報道は落合監督の業績を称えながらも、その不器用な生き様が引き起こしているといった論調が一般的である。地元名古屋のメディア関係者に話を聞いた。

「落合監督は新聞やテレビでご存じのように、本当に何も話してくれない。これは親会社である中日新聞に記者に対しても同じです。記者たちと落合監督の関係は就任以来、ずっと悪いのは事実です。ですから今回の退任に一番ホッとしているのは中日の番記者など、メディア関係者でしょう。高木守道次期監督は、イチロー、川上、福留獲得発言などを見ての通り、落合監督とは真逆のリップサービスで、すでに記者たちの心を掴んでいます」

メディアを敵に回した結果、どれだけ結果を残そうとも高木監督への期待が膨らんでいるという。だが、こうした一連の報道に違和感を覚え、怒り心頭なのが何を隠そう当の中日ファンなのだ。

「11年に一度だけ、優勝すれば天変地異や政変が起こると揶揄され、Aクラスにはいるものの勝ちきれないチーム。それが今までの中日という球団。でもね、落合監督の就任以来、僕ら中日ファンは勝つ喜びから優勝する喜びを味わえるようになったんだわ」

と語るのは中日ドラゴンズ私設応援団にいたこともある三十代の男性だ。さらに彼は続ける。

「落合監督が無愛想なのもわかる。でも、僕らは別に監督を見るために球場には行っとらんでしょう。観客が減っとるって言うけど、そんなもん営業努力しとらんもん。着ぐるみ(ドアラ)だけで客が来るほどファンはバカじゃない。監督じゃなくて、球場に魅力がないもん。それを監督にせいしたら、もう、可哀想だわ」

さらにさらに彼は続ける。

「高木さんで、コーチもまた中日のOBにしたら、ファンが増えるみたいなことも言っとるみたいだけど、よう考えてみやぁ、高木さんの現役の頃見とる人って今の40代以上だわ。僕ら30代からすれば10.8で勝ちきれんかった監督くらいのイメージだもん」

と落合監督退任にショックを隠しきれない様子。だが、こうした落合監督退任にショックを受ける中日ファンの声は多い。【後編】では別の中日ファンにも話を聞いてみた。

⇒【後編】「お前らは中日の味方なのか?」
http://nikkan-spa.jp/69638

取材・文/テポドン

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