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転職後に年収が「増えた人/減った人」の違いは何?

アベノミクス景気を背景に、活況を呈する転職市場。そんななか、異業種転職のケースが急増している。同業他社を渡り歩く時代はとうの昔。今やマジョリティとなった異業種転職のリアルな現状とは? ◆転職後に年収がダウンする人は前職で培ったスキルの使い方が間違っている!? 転職 異業種転職後に年収が増えた人と減った人の違いは何か。それは、35~49歳までの異業種転職者100人に実施したアンケート(※参照:https://nikkan-spa.jp/696116)から読み解くことができる。「異業種転職の動機は?」という質問に対して、年収の増減で分けると、年収が増えた人は「条件のいい求人があった」(49%)と半分を占めた一方、年収が減った人は「ほかに転職先がなかった」(35%)が最も多かった。転職時にいかに有益な情報を収集できるかがカギと言える。  さらに、転職後のスキルの使い方にも大きな差が出る。「転職後に苦労したことは?」では、年収が減った人は「前職のスキルを生かせない」(39%)、「職場でバカにされる」(14%)で年収が増えた人と差が出る結果に。そして、「異業種転職後に役立ったことは?」の質問に対し、年収が増えた人は「社会人経験」(31%)と答える人が多い一方、年収が減った人は「仕事スキル」(53%)と回答した。 ⇒【調査結果の詳細】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=696132
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アンケート結果からもわかるように、「イチから学ぶことが多い」のは当然のこと。差が出たのは、何を生かしているか。年収が増えた人は前職のスキルに固執することなく、柔軟に対応し、社会人経験や人間性を生かしつつ、年収を増やすことに繋げている

「前職の営業スキルが生かせず、成績に影響。そこで、まずは上司や同僚との人脈づくりに集中した。そのうえで、仕事スキルを発揮しないと年収は上がらない」(年収70万円増の商社マン・42歳) 「異業種では、これまでの技術的な知識が役に立たないことが多く、必要なのは社会人としての経験と人間力だと知った」(年収120万円増の化粧品製造営業・39歳)  一方、年収が減った人は、今までの知識やノウハウに固執してしまうケースが多く「前職のスキルを生かせない」と嘆いてしまうことが多いようだ。 「アラフォー転職者に会社側が求める仕事の多くは、マネジャー業務。そこで生かされるのは、これまでに培った社会人力だと思っています」(大手企業人事担当者・Aさん)  年収増を狙うなら、スキルではなく経験をアピールせよ。 イラスト/川崎タカオ ― [異業種に転職した人]のリアル【6】 ―
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