アジアセレブにも大人気!「女体盛り体験記」

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その34 ―

 最近はお金持ちのアジアの人々が女体盛りをしたがるようですが、今の日本じゃね、公にできないでしょ、いろんな意味で。ですが、まだおおらかだった10年以上前、女体盛りを体験したことがあります。今なら時効ってことで、女体盛りとはどういうものなのか? 日本の風俗文化の観点から報告したい。

温泉

※写真はイメージです

 行ったのは北陸の某温泉。この地域は松山ホステス殺人の犯人が潜伏したこともあり、住み込みの従業員が多い。フロントで出迎えてくれたのがコンパニオンなのか、仲居さんなのか、よく分類できないが、お出迎えする人と風呂場で体を洗ってくれる人が一緒だったのが笑える。しかも夜の部は昼の仕事をしているコが、半裸で接客なんだから、実にワケがわからない。

 とにかく女体盛りをやっている温泉街は、エキサイトだ。部屋に通され「ここはコンパニオンと本番はないから、騒ぐだけね。ストリップは外にあるからそこに行ってみるといい」って、聞いてもないのに街案内を始めて、よっぽど飢えてる客に見えたんだろうか。

 そんな状況だから、女体盛りもすんなりと場に馴染む。女体盛りをするコは、特別に契約した女のコで、モデルみたいな扱いだ。従業員のコンパニオンの誰かがするということではない。そもそも女体盛りは、何十人も集まる大宴会での余興としてやるもので、少人数でやるものでない。

「お客さん、女体盛りふたりでやるの生まれて初めて見たわ」と言ってた。料金は10万円クラス、結構なお値段ですよ。

 さあ乾杯して、まずは住み込みの温泉コンパニオンと飲み始めた矢先、待ってましたとばかりに女体盛りが始まる。BGMはなぜか山口百恵の「いい日旅立ち」。そしてチープなミラーボールが回り、ある意味、場は最高潮になる。

 襦袢のような服を脱いだ彼女は横たわり、そこに刺身を運んで行く。女体盛りは食べるのがメインで、盛り付けは半分楽屋みたいなもの。だから部屋のはじで盛り付けをするのだが、興味津々。まず食品衛生の観点から、肌の上に直接刺身を乗せない。大きなラップを体に敷き、その上に刺身を乗せる。モデルさんは特別エロいというわけではない。むしろ清楚なほうだ。なんでかな~と思って見ていると、貧乳に気づく。隣のコンパニオンが「胸がでかいと、盛り付けしづらいんですよ、私は無理かな」って説明する。そういうことか。

 ふと気づくとすでに半裸の巨乳コンパニオンが隣にいるではないか。このエリアの温泉コンパニオンは、露出が凄いよね。うん待てよ、別にこのコを寝かせて、スーパーから刺身を買って並べれば、事足りるんじゃないか。なんてこった~。

 とまあ始まったものはしょうがない。しばらく待っていると、盛り付け完成だ。確かに値段が張るだけのことはある。立派な刺身だこと。一応お約束で「あ~ここに干しぶどうがある~」とか言って、乳首を箸でつまもうとすると「お客様、モデルさんを笑わせないで下さい。お刺身が落ちます」と、来たもんだ。突っ込み禁止かよ。果敢にもう一回「おや、ワカメの奥に、生きたアワビが隠れているぞ」というが、笑ったのは、こちら側の人間のみ。あちらさんは、シーンとなっている。

 奮闘むなしく、眺めていると「そろそろいいですか? 料理を皿に戻しますから」というではないか。え~ここから食べるんじゃないの? どうもどっかの行政指導で、そういうことはできないようになっているようだ。でも当時は、女体盛りが許可されていたのも凄いんだけど。

木村和久

木村和久

 そんなわけで、値段のわりには盛り上がりがいまいちな女体盛りであった。どうせ女性に対しての人権問題とかあるんだから、今後は、やらないほうがいいんじゃないかな。

■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

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