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コアな書店に聞いた知られざる「局地的ベストセラー」

“街の本屋さん”がどんどん減って、標準的な品ぞろえの大型書店が主流となった昨今。ある書店だけで売れる「局地的ベストセラー」は存在するのだろうか? そこで、特徴ある立地やコンセプトの17書店を選んで「いま売れてる本」を聞いてみた。その結果は、世間のベストセラーとかなり違うユニークな本たちが挙がって、嬉しくなった。 ランキングは週刊SPA!10/11発売号「意外な局地的ベストセラー本 大調査」をご覧いただきたいが、ここでは本誌であまり触れられなかった上位本を何冊か紹介しよう。 泉州ウォーカー◆大阪・岸和田「木下書店」◆ 第1位 ムック 『泉州Walker』(角川マガジンズ) 泉州だけのガイドなど必要なのか?と思ったが、そういえば10月に始まったNHK朝の連ドラ「カーネーション」は舞台が岸和田だ。岸和田出身のコシノジュンコとその家族の物語なのだ。『泉州Walker』は、「コシノ家ゆかりの地MAP」から、だんじり祭り徹底解剖、「めっちゃうまい店」のグルメガイドなど、清原番長も満足しそうな1冊だ。 性恋愛教本◆スピ本専門店「ブッククラブ回」◆ 第2位 『性恋愛教本』(鈴木方山著、無明庵刊) 東京・青山にある、スピリチュアル関連の専門書店。1位はクリシュナムルティの『瞑想』と定番なのだが、2位の『性恋愛教本』は香ばしい。なんでも『性のレシピ』『虹のオーガズム』の著者が放つ「シリーズ最終作」だそうで、目次を見ると「初歩の連続オーガズムとその原理」「射精をコントロールする筋肉群」など”性の奥義”が並んでいる。 さらに香ばしいのが、出版元「無明庵」のラインナップだ。本だけでなく、CD『臨終のための音楽』や、DVD『地球に生まれて来ない為の「分割自我復元」』などスピ魂が大爆発。地球に生まれたくない人にお勧め……なのか? 公安は誰をマークしているか◆霞が関合同庁舎3号館内「島田書店」◆ 第3位 『公安は誰をマークしているか』 (大島真生著、新潮新書) ドキッとするタイトルの同書は、隣の2号館に警察庁があるためランクイン。出版社の紹介文は「潜在右翼の増殖、シー・シェパードの横暴、サラリーマンを狙うロシアスパイ、北朝鮮工作員を支援する『土台人』……。特高警察のDNAを受け継ぐ公安最強の組織・警視庁公安部の事件簿から、その実態と実力を描き出す」。マークされてそうな人は参考に。 反=アニメ批評◆ミニコミ誌の殿堂「タコシェ」◆ 第4位『反=アニメ批評 2011summer』 (アニメルカ製作委員会×思想恥部開発委員会) 中野ブロードウェイ内にあり、サブカル系ミニコミ&自費出版書が揃う書店。同人誌『アニメルカ』による同書の2大特集は、「魔法少女まどか☆マギカ」に「エロ年代の想像力」だ。扱っている書店は数少ない。アニメファンの間でこの同人誌がどう評価されているのか知らないが、まこと「タコシェ」らしいベストセラーではある。 ※週刊SPA!10/11発売号「意外な局地的ベストセラー本 大調査」より 文/週刊SPA!編集部
週刊SPA!10/18・25合併号(10/11発売)
表紙の人/香里奈

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