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「壁ドン」の意味、勘違いしてる人が多数

沸いてはすぐに消えていく、局地的ブーム。サラリーマンには関係のないことと思うなかれ。なかには知っておいたほうがトクだったり、話のネタになりそうなものも存在するわけで……。30~40代のサラリーマン男性150人に街頭やネットインタビューでアンケートを実施し、局地的なブームの認知度を探ってみた。 ◆流行のカギは“SNSでの共有”と“再ブレイク”にあり!? <エンタメ・カルチャー編> ⇒【前編】「群馬県ブーム」「アイス・バケツ・チャレンジ」etc. https://nikkan-spa.jp/712364 ●ナイトプール【認知度5%】 「女のコの間ではやるカルチャーの特徴は、自分たちが体験に参加できることと、それをSNSで共有できることが前提になっています」と語るのは、電通総研で「ギャルラボ」など若者文化のリサーチに関わる西井美保子氏だ。ニューオータニなどの有名ホテルが夜間営業でプールを開放する「ナイトプール」もそれ。今夏、ツイッターやフェイスブックでは、夜のプールサイドでちょっと贅沢な“リア充”をアピールする女たちの画像がタイムラインを賑わせた。 「こうした文化は、海外ドラマの影響も大きい。欧米では、プロムと呼ばれる高校の卒業パーティにリムジンで乗りつけるのが定番。女子大生が友達の誕生日をサプライズで祝うのに『リムジン女子会』(5%)をするのも、そうした流れから生まれたものでしょう」(西井氏) ●壁ドン【認知度58%】 壁ドン 女子の欲望がストレートに表現されるようなブームも、昨今の特徴だ。例えば「壁ドン」(認知度58%)と言うと男性は、「隣室がうるさいときに壁を蹴ることでしょ?」(36歳・通信事業)と思いがちだが、二次元の世界では、オラオラ系の男性が壁に手をついて女性に迫ることを意味して萌えるシチュエーションとして定番なのだ。  また、三次元では海上自衛官を取り上げた『国防男子』や、各界の筋肉自慢を活写した『筋肉男子』など、「素人男性写真集」(認知度2%)が人気を集めている。 ●アナログ盤レコード【認知度6%】  かつてはやったものが改めて評価され再びブレイクするのは世の常だが、今年になって「アナログ盤レコード」に何度目かのブームがきているという。しかも、今回はコレクターやDJだけでなく、一般層にまで広がってきているとか。8月にHMVがアナログレコードとCDの中古専門店「HMV record shop 渋谷」をオープンしたのをはじめ、9月にはパイオニアが14年ぶりとなるレコードプレーヤーの新製品を発表。また、アーティストのなかにも、独特のぬくもりある音質を求めて、新譜をアナログ盤で同時発売するケースが増えている。 レコード トラックメーカーのtofubeatsも、自身の曲『水星』をアナログ盤でリリースしたアーティストのひとり。そんな彼のジャケットワークを相次いで手掛け、昭和テイスト溢れるレトロなイラストで評判を集めているのが、’90年生まれのmemo氏だ。彼のような平成生まれのイラストレーターによる「レトロな画風のイラスト」(認知度2%)もまた、近頃では人気の潮流。同い年の史群アル仙氏は、吾妻ひでお風のタッチで描かれた心揺さぶる1ページ漫画が、ツイッター等で反響を呼んだ。懐かしい絵柄と新しい感性のミスマッチが、若い世代の不思議な共感を誘うのだろう。  マイルドヤンキーという新語の提唱や、『ホットロード』の映画化で再び脚光を集める「ヤンキー文化」(認知度2%)しかり、かつてのブームは一巡して戻ってくる。 <まだある!こんなブーム> ●人狼【認知度5%】 人間に紛れた人狼を探し当てるパーティゲームの一種。カードから始まり、アプリでも遊べるように ●TRPG【認知度3%】 テーブルトークロールプレイングゲームの略で、対話型の卓上遊戯。ゲームが楽しめるカフェも ●キックスケーター【認知度3%】 キックボードとも呼ばれ、’90年代後半にブームを起こしたが、低価格化し、人気が再燃している ●フライボード【認知度3%】 水上バイクの噴射の力(水圧)を利用して空中散歩ができるマリンスポーツ。CMで話題に ●Vine【認知度5%】 6秒動画共有できるアプリ。これをきっかけに面白すぎる女子高生としてReika Oozekiが有名に ― 巷の[ニッチなブーム]サラリーマン認知度調査【2】 ―
国防男子

北海道から沖縄まで選りすぐり39人の男の肖像。

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