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「プロレスに萌える女子」が急増している理由

沸いてはすぐに消えていく、局地的ブーム。サラリーマンには関係のないことと思うなかれ。なかには知っておいたほうがトクだったり、話のネタになりそうなものも存在するわけで…… ◆プロレスに萌える女子が急増中、汗と熱気の男の世界に異変が!?
もえプロ

『もえプロ 女子のための“萌える”プロレスガイドブック』(文/清野茂樹)はPARCO出版より発売中

 今、プロレス界にも異変が起きている。会場に多くの女性ファンが訪れ、なかには推しメン(レスラー)Tシャツにマフラータオルを振り回してジャニーズのライブさながらの黄色い声援を送っているのだ。メジャー団体の中で最も規模の大きい新日本プロレスの実況アナウンサーで、『もえプロ 女子のための“萌える”プロレスガイドブック』を上梓した清野茂樹氏は、「確かに会場を占める女子率は上がってきていますね」と語る。 「以前は、いたとしても5%くらいでしたが、ここ数年でジワジワと増え始め、放送席から後ろを振り向くと女性ばかりという光景もあるくらいです。層としては、20代から40代が厚いですね」  きっかけは、「プロレスファンの男友達に連れられて」ということが多いらしいが、最近では新興団体のDDTでレディースシートを設けるなど、女性ファンを集める工夫を凝らしている。  それにしてもなぜ、女性の食指を動かすことができたのか? 「決定的にコレだ、と断言することは難しいんですが、6年くらい前からレスラーのキャラクターを前面に出すようにしたり、選手の分類やリングの背景をわかりやすくするよう地道にプロモーションを積み重ねてきました。実はキャラに関しては、すべてレスラーのセルフプロデュースなんです。女性の場合は、プロレスそのものよりもレスラーが目当てのファンが多いように見受けられます」  確かに、甘党でスイーツ真壁としてテレビでも活躍する真壁刀義は女性や子供の人気も高い。 「女性や小さなお子さんにも楽しんでもらうべく、流血シーンは極力出さないよう意識的にしています。女性は鼻が利きますし、フットワークが軽いですから、プロレスの総合エンタメとしての魅力に気づいたのではないでしょうか」 ― 巷の[ニッチなブーム]サラリーマン認知度調査【3】 ―
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