小沢裁判傍聴記 爆睡する記者が5人も

小沢一郎氏の横顔

指定弁護士の冒頭陳述の最中、法廷画家を見習って、小沢氏をスケッチしてみた。どこから首なのかわからない、という特徴だけはとらえている。スケッチの下「週刊現代」の文字は、冒頭陳述で週刊現代の記事が引用されたためのメモ

2146分の43という“プラチナ傍聴券”を運よく入手した急造SPA!政治部はいざ東京地裁へ。同地裁最大規模104号法廷前には青い傍聴券を手にしたスーツ姿の男女が、警備員の前に列を成していた。

手荷物、携帯電話、カメラ類はすべて持ち込み禁止。急ごしらえのクロークに荷物を預けたあとは、金属探知機で入念なチェックが行われた。SPA!は、計5度も「ピー!!」という警報を聞かされ、その都度、ポケットの中身を披露することに。ガムを包む銀紙にまで反応するのだから、面倒なことこのうえない……。

9時55分には辻恵、階猛両衆院議員が駆け込むように傍聴席に着席。ともに弁護士資格を持つ「小沢グループ」の議員だ。階議員などは小沢氏のおひざ元・岩手1区を選挙区にしている。裁判の結果いかんで自身の身の振り方も変わってくるのか?

余談だが、初公判後に衆議院第二議員会館で小沢氏は“ブチ切れ”会見を開いている。そのとき、小沢氏を挟むように会見席に並んでいたのが、辻・階両議員だった。

「それでは被告の入廷をお願いします」

午前10時、大善文男裁判長が宣言。向かって右側の扉が開く。ついに被告・小沢一郎氏の登場だ。瞬間、報道席に陣取っていた3人の記者が法廷をダッシュで飛び出した。

「走らないでくださ~い」

報道記者席側の扉の向こうから、気の抜けた係員の声がこだまする。

入廷した小沢氏は裁判長と傍聴席に、軽く一礼した後、「無罪請負人」として知られる弘中淳一郎弁護士、喜田村洋一弁護士と並んで、弁護団側の中央の席に着席。傍聴席寄りには弘中氏の娘で美人弁護士として名高い弘中絵里氏の姿も。確かに色っぽい。手元に置かれたパソコンにはピンクのファンシーなシールが貼られている。手帳もピンク。シックなスーツと対照的な可愛らしい趣味にグッとくる。

裁判長が名前、生年月日、本籍、現住所と被告に確認する……が、小沢氏はなぜか本籍と現住所を正しく答えられない。「土地には関心がない」とアピールしたいのか? と穿った見方をしたくもなる……。

既報の通り、この裁判は小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐって、政治資金規正法違反罪(虚偽記載)に問われた刑事裁判。土地購入に関与した元秘書3人は9月26日に一審有罪判決を受けている(いずれも控訴中)。“小沢裁判”の最大の争点は「元秘書との共謀の事実はあったのか?」という点なのだ。

法廷内が騒がしくなったのは、検察官役の指定弁護士が起訴状を読み上げた後、小沢氏が証言台に立ったときのことだった。

「指定弁護士が話されたような事実はございません」

そう証言した瞬間、きっかり10人の記者が慌てて席を立った。直後、「小沢被告、全面否認」のテロップがテレビに流れたという。

罪状認否に続く、小沢氏の意見陳述。裁判長が「座って述べても結構です」と促したにもかかわらず、小沢氏は背筋を真っすぐ伸ばして立ったまま、A4用紙を手に取り語りだした。

「検察の不当・違法な捜査により得られた供述調書を唯一の証拠とした、この裁判は直ちに打ち切るべきです。百歩譲って裁判が続けられるとしても、私が罪に問われる理由はまったくありません」

“小沢節”全開! 前代未聞の検察批判から始まる意見陳述は約7分間にわたった。

「国民からなんの付託も受けていない検察という一捜査機関が国家権力を乱用し、議会制民主政治を踏みにじった意味において、日本憲政史上の一大汚点として後世に残るものであります」

正直、SPA!はこのフレーズにシビレました! 壊し屋・小沢氏は本気で特捜検察をぶっ壊そうと考えている……と感じたもの。

小沢一郎氏と大善裁判長のスケッチ

同じく指定弁護士の冒頭陳述の最中、スケッチしたもの。より、漫画的な描写を意識した。イラスト上のメガネをかけた人物が大善裁判長。髪が生えているようにみえるが、実際はバーコード。ところどころ「♀1人」のような記述があるが、これは爆睡している記者を数えていたため。

10時20分、指定弁護士の冒頭陳述が開始。事件の発端となった東京都世田谷区の土地購入の経緯について説明し、元秘書の生々しいやりとりなどが1時間以上にわたって再現されてゆく。だが、法廷内は緊迫したムードとは裏腹に徐々にダレ始める……。11時になると爆睡する記者(!)が5人も出現。傍聴券獲得にバイトまで雇ってコレだから、SPA!と違って、大手マスコミは懐に余裕があるのだろう。中には、靴を脱ぎ、グレーの靴下丸出しで足を投げ出して熟睡する記者もいたのだから……。

ちなみに、SPA!もメリハリのない指定弁護人の冒頭陳述に飽き始めていたのは事実。法廷画家をマネて、小沢氏をスケッチしたりもした。向かって左に座る“美人過ぎる書記官”(見習い?)に見とれていたのもこの時間帯。

一方の小沢氏は時折、眠そうに目をこすったりしていたものの、ほぼ背筋を伸ばして微動だにしない。SPA!同様、唯一、普段着で傍聴席に陣取っていた法廷画家は、さぞかしスケッチがしやすかったはずだ。

⇒【後編】へ続く 「カミカミの指定弁護士で大丈夫?」
http://nikkan-spa.jp/71858

取材・文/急造SPA!政治部(山崎元・池垣完) イラスト/池垣完

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