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原発作業員に「夜遊び禁止令」!? いわき市の歓楽街に異変あり

東日本大震災に伴う福島原発事故の影響で、原発作業員の拠点になっていた福島県いわき市。彼ら作業員がもたらす“原発バブル景気”に市内の歓楽街はわいていたのだが、現在は状況が変わってきたという。 「いわき市の中心地から福島第一原発は約40kmとあって、事故処理を行う原発作業員の拠点になっていました。そのため、駅前のビジネスホテルなどは満室状態が続いていました。夜ともなれば、作業員たちは歓楽街に繰り出し、キャバクラやスナックなどは常に満席で、女のコが足りないお店もあったほどです」(いわき市内の居酒屋経営者) 嬉しい悲鳴をあげていたいわき市内の歓楽街だったが、その裏ではトラブルも続出。原発作業員の「夜遊び」に憤慨していた、いわき市内に住む主婦Aさんはこう振り返る。 「もう刺青(おそらくタトゥー)の入ったガラの悪い人たちがいっぱい街にいたから、本当にコワかったの。騒いだり暴れたりする人もいて、なかには、警察が出動する騒ぎになったこともあったんです。放射能だけじゃなく、犯罪まで蔓延したらたまったもんじゃないです!
原発作業員

いわき市内でスクリーニングを行う原燃サービスの職員。こうした原発関係者が市内に「原発バブル」をもたらしていたのだが……

しかし、今年7月末を境に突如、原発作業員たちを歓楽街にみかけなくなったという。一体、何が起きたというのか。 「どうも東電から『夜遊び禁止令』が出されたらしいんです。それ以来、作業員が街から姿を消してしまいました。賑わいを見せていたキャバクラなども増員した女のコも暇を持て余していますね」(前出・居酒屋経営者) 原発作業員が揉め事を起こせば、東電への猛烈な批判が集中するのは必至。そのため、早急な対応策がとられたと見られる。また、時を同じくして、原発関連会社などが作業員用の宿泊施設を郊外に建てたため、ビジネスホテルの需要も激減。同市内から、原発作業員の姿が消えていったという。 かくして、見事に弾けてしまった「原発バブル景気」。閑古鳥が鳴く歓楽街には、原発による風評被害の影響だけが残ってしまった。原発に翻弄されるいわき市の一日も早い復興を願うばかりだ。 取材・文・撮影/テキサス
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