普段書店に行かない人まで…福島の住民が買い求めた本とは?

右・『いわきの記憶』は、売れすぎて品切れになったほど。左・『福島原発でいま起きている本当のこと』は、福島第一原発の元現場技術者による告発本だ

震災で甚大な被害を被り、収束の見えない原発問題に苦しむ福島の住民が買い求めた本とは?福島県いわき市のヤマニ書房本店に、9月のある1週間の売れ行きを聞いた。

「1位、2位は震災の被害を受けたいわきの町の惨状を写した写真集で、1位はいわき市の地方新聞社が発行したもの。表紙からまさに津波にのみ込まれている町を写した写真になっており、いわき市に起こったことを再認識したい、記録を残したいという人が買われています。普段あまり本屋に足を運ばないような方も買っていかれたのが特徴で、7月に発売されて以来、圧倒的な売れ行きです」

 3~5位は原発関連が並ぶ。

「放射能汚染にどのように対処していけばいいか、不安があるからでしょう。特にお子さんをお持ちの方が健康面を気にして買っていかれます。ちなみに震災後、客層はガラリと変わりましたね。子供や本好きの常連さんは減り、別の地域から避難してきた方や原発作業員とおぼしきお客様が増えました」

 何とも複雑な気分のベストセラーだ。

【ヤマニ書房本店 9月のある1週間の売れ行き】
1位:『いわきの記憶 3.11あの日を忘れない』(いわき民報社)
2位:『震災総特集第2弾!! いわき地方150日の記憶』(いわきジャーナル)
3位:『福島原発でいま起きている本当のこと』(淺川 凌)
4位:『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(青山智樹ほか/宝島社)
5位:『福島原発の事実』(佐藤栄佐久/平凡社新書)
※コミックは除いたランキングだが、見事に震災・原発関連ばかり

― [意外な(局地的)ベストセラー本]大調査【2】 ―

世界一わかりやすい放射能の本当の話

原発事故でもっとも心配なのは、放射性物質による汚染です。いったい何が真実なのか?

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