人気ドラマ「ディア・シスター」に学ぶキャバクラ考現学

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その42 ―


 10月から(木曜10時)始まった松下奈緒、石原さとみのW主演ドラマ「ディア・シスター」は、久々に面白く拝見させてもらっている。何が凄いって、石原さとみのキャバクラ嬢ぶりが天下無双で、はじけまくりだ。天然キャラ風なキャラとみせつつ、客にシャンパンを無茶振りさせて、早くも初日からナンバーワンとなっている。いきなり初対面の客に「ピンクのシュワシュワしたのが飲みたいなあ~」は、ないだろ(笑)。でも、それが許されるのが、石原さとみである。

ディア・シスター

「ディア・シスター」HPより

 一方、1週遅れで始まった、テレ朝系のドラマ「黒服物語」では、佐々木希がキャバクラ嬢を演じ、こちらも負けてない。佐々木希はすでに、映画で風俗嬢を演じているから、新鮮な役という意味で希少性はない。でもこの超可愛いふたりが、キャバクラ嬢を演ずることで、キャバクラ嬢役のハードルが相当高くなった。日本の芸能界で一番旬なコが、ナンバーワンキャバ嬢をやることが、定番化しつつあるのではないか。

 キャバクラ嬢が堂々とテレビドラマに出るようになったのは、99年の「お水の花道」からだと思う。その頃のキャストは、財前直見や一色紗英で綺麗だけど、フレッシュさはあまりなかった。

 やはりキャバクラ嬢役で衝撃を与えたのは、2005年のドラマ「危険なアネキ」の伊東美咲であろう。伊東美咲は「新・お水の花道」にも出ているが、衝撃的なのはこっちだ。何しろ天然キャラがいかんなく発揮され、道路工事のおっさん達と酒盛りを始めたりと天真爛漫。その後、ガテンオヤジと乱交パーティに発展しないか、ハラハラ見ていた記憶がある。

 当時、一番綺麗と言われた伊東美咲が、キャバ嬢を演じたおかげなのか、女性がなりたい職業にキャバクラ嬢が、初めてランクインした。今では当り前のように女子高生がなりたい職業の上位に、キャバクラ嬢が鎮座してますからね。

 そして石原さとみ、佐々木希がキャバクラ嬢役を演じてどうなったか。これはもう世界美女ランクに入っている桐谷美玲をキャバクラ嬢にして、3役揃い踏みするしかない。というわけで2015年は、「キャバクラ嬢は、なりたくてもなれない夢の職業」となるのではないか。

 でも今更ながら気づくけど、紹介した過去のドラマは全部フジテレビなんだよなあ。キャバクラ嬢に市民権を、フジテレビが与えたと言っても過言ではないか。

 その石原さとみのキャバクラ嬢ぶりだが、あ~いう可愛いだけのコはたまにいる。やはりキャバクラ嬢は、なんぼ接客術がたけていても、素の可愛さにはかなわないんでしょう。

 第2話でロケーションしている店は、東京ナンバーワンの誉れの高いチックという店だ。ロケ場所は銀座店だが、よく行ってた六本木店も広くてシャンデリアがキラキラ輝きとっても豪華だ。チックは伝説の店で、20年ほど前、大手キャバクラチェーンをやめた若者が、独立して店を開いて、大当たりしたのだ。

 以前、創業時の話をオーナーに聞いたことがあるが、予定外で急きょ辞めたので、実は不安だらけだったという。ただ助かったのは、強力なスカウトチームに巡りあえて、若くて可愛いコを大量動員でき、開業当時から結構な人気店になったそうだ。そうこの店は、昔から行列をなして並んだものだ。というわけで、ディア・シスターのロケ地も、天然素材を売りにしている超有名店だった。

木村和久

木村和久

 さらに今後の展開で期待したいのは、姉役の松下奈緒が、妹の石原さとみの影響を受けて、水商売デビューしたら面白いんだけど。松下奈緒は、銀座の高級クラブがよく似合う。そこでシャンパングラス持ちながら、「エッチしよう」、カチーンとかやったら、天にも昇る気持ちなんだけど、ちょっとハードル高いですかね。

■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

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