農家の関心事 上位は「放射能汚染とTPP」
農協グループ・JAのビル内にある日本唯一の農業書専門店が、その名もズバリ、農業書センター。
「今、農家の方々の一番の関心事は放射能汚染対策。1位は8月下旬に発売された本ですが、それまで農業と放射能汚染について詳しく書かれた本が出ていなかったので注目度が高いんです。ちなみに4位も原発問題が少なからず関係していると想像しています。去年あたりから塩麹を使った料理は人気でしたが、原発事故後、塩麹料理で免疫力を高めて、放射性物質に対抗しようと考える人が増えてきているんじゃないかと」
ちなみに『放射能汚染から命を守る最強の知恵 玄米、天然味噌、天然塩で長崎の爆心地でも生き残った70名』という本も売れているそう。こんな専門店にも原発問題が影を落としているとは……。
【農業書センタのベストセラー】
1位:『福島原発大事故 土壌と農作物の放射性核種汚染』
(浅見輝男/アグネ技術センター)
2位:『異常な契約 TPPの仮面を剥ぐ』(ジェーン・ケルシー/農山漁村文化協会)
3位:『タネが危ない』(野口勲/日本経済新聞出版社)
4位:『塩麹と甘酒のおいしいレシピ』(タカコ・ナカムラ/農山漁村文化協会)
5位:『世界と日本の食料・農業・農村に関するファクトブック2011』(JA全中)
※客層は一般人が3割ほどで、あとはほとんどが農業関係者とか
― [意外な(局地的)ベストセラー本]大調査【10】 ―
『福島原発大事故 土壌と農作物の放射性核種汚染』 今後さらに深刻化するであろう土壌汚染問題の基本情報として、緊急出版 |
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