エンタメ

スティーブ・ジョブズは生きている!(マンガの中で)

56歳でこの世を去ったスティーブ・ジョブズ。その早すぎる死は全世界に衝撃を与えたが、ある意味、誰よりも衝撃を受けたのが漫画家の唐沢なをき氏だ。
「電脳なをさん」スティーブ・ジョブス編

08年に「週刊アスキー」増刊として発売された傑作選「スティーブ・ジョブス編」

実験的なギャグ作品で知られる唐沢氏だが、パソコンやIT業界周辺をネタにした長寿連載『電脳なをさん』で、スティーブ・ジョブズは主要キャラだった。08年には「スティーブ・ジョブス編」と題した傑作選も出ているほど。 訃報に接し、唐沢氏は自身のブログ<自分にとって、ジョブズはまさにヒーローでした。ろくすっぽパソコンの知識がなかったのに『電脳なをさん』というアップルネタを中心にあつかった漫画の連載が続いた理由のうち、少なくとも三分の一くらいはスティーブジョブズという名キャラクターを得たことによるものだ、と思います>と記している。 そんな唐沢氏に、あらためてジョブズとアップルの思い出を語ってもらった。 「Macユーザー歴は、ろくに使いこなせなかった時期を含めて約17年。いまだにちゃんと使いこなせてはいないけど。心に残っているのは、やっぱり花柄Macですねー(笑)。ジョブズはキャラとして本当に素晴らしかったです。iMacやiPhoneを生み出した実績ももちろんですが、Flashを認めない、エロアプリの締め出しといった問題行動すべてがネタでした。『どうにかしろよ、このおっさん』という(笑)」
『電脳なをさんVer.2.0』

『電脳なをさんVer.2.0』アスキー・メディアワークスより10月27日発売

折も折、10月27日に新刊電脳なをさんVer.2.0が発売される。あとがきには「ジョブズ氏の健康を祈る」といった言葉もあるというから、何とも複雑なタイミングだ。 「本当に悲しいです。『追悼』なんて帯に刷りたくなかったですよ、本当は。やりきれない気持ちでいっぱいです」 もちろん今回の単行本でもスティーブ・ジョブズは大活躍。本人は亡くなっても、キャラとしては生き続けていくわけだ。 「今回の単行本では、話題のゲームの主人公をジョブズにした『ジョブプラス』が特に思い出深いです」と語る唐沢氏。草葉の陰でジョブズも爆笑するに違いない。 取材・文/新保信長
『電脳なをさんVer.2.0』 電脳なをさんVer.2.0

「『追悼』なんて帯に刷りたくなかった」

テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート