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銀杏、白菜…食べ過ぎると危険な食材

普段、あなたが何となくとっていた行動や良いと信じて行っていたことが、実は自分や周りに害を及ぼすとしたら……!? 朝起きてから眠るまで、あらゆるシチュエーションのNG行為をジャッジしてみた 【食・健康編】 銀杏 普段、何げなく食べているものにも危険はある。例えば、銀杏。 「銀杏にはMPNという中毒物質があり、神経の興奮を抑えるGABAを少なくする働きがあるので、大量に食べることで逆に、神経の興奮を導いて、痙攣・呼吸困難・手足の麻痺、不整脈などさまざまな中毒症状を起こす可能性があるのです」と語るのは、医師で医療ジャーナリストの森田豊氏。  実際、戦後の食糧難時代には、銀杏中毒の事故が多く発生し、死亡例もあったという。  中毒を引き起こす量は、日本中毒情報センターによると「子供では一度に7個以上、成人では一度に40個以上」で中毒症状が出る可能性があるというのだ。普通に食べる量ではまず問題ないが、食べすぎには要注意だ。  冬の野菜の代表格、白菜にも危険が。医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』によると、88歳の中国人女性が昏睡状態で病院に運ばれたが、実はその女性、数か月間、糖尿病をコントロールするために、一日約900g~1.36kgの生の白菜を食べていたそう。 「白菜が属するアブラナ科の植物の多くには、ミロシナーゼという酵素が含まれており、加熱すると効果がなくなりますが、白菜を生のまま大量に食べると問題を引き起こします」(森田氏)  ミロシナーゼを摂りすぎると、甲状腺ホルモンの分泌に必要なヨウ素の摂り込みができなくなる。甲状腺ホルモンの濃度が下がると、疲労や呼吸不全など、人の体にさまざまな影響が出るため、昏睡状態になってしまったということだそう。とはいえ、「加熱して」あるいは「生でも適量」の場合にはまったく問題ないので、ご安心を。  また、辛いものを食べて下痢になる人は、香辛料のせいではない可能性も……。 「『辛いものを食べると下痢になりやすい』という人は、実は一緒に飲んでいる冷たい水が原因の場合もあります。唐辛子の辛味をもたらす主成分のカプサイシンは胃腸に強い刺激を与えますが、同様に胃腸にとって刺激物である冷たい飲み物を飲むと、さらに腸の蠕動運動が活発になって、下痢を引き起こすのです」(サイエンスライター・ドクタークラレ氏) ●グレープフルーツと薬を一緒に服用してはいけない ⇒薬の効き目を強く、もしくは弱くする作用がある ― 日常に潜む![実はやってはいけない]行動【1】 ―
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