村田諒太「ボクシングが嫌いになった時期があった」

村田諒太

村田諒太選手

 日本ボクシング界の“至宝”、村田諒太選手。プロ転向後も5連勝(4KO)、年末には第6戦が行われることが決まり、世界最激戦区のミドル級王座挑戦も手の届くところまできた。しかしそのシンデレラストーリーは一筋縄ではなかった。北京五輪の予選敗退から一度は現役引退。大学職員として働きながら1年半のブランク経て紆余曲折の末の現役復帰を果たす。

「好きなボクシングでは絶対に負けたくないという気持ちが強かった」と語る村田選手だが、実はボクシングを嫌いになってしまった時期があるという。

「中学2年のときに初めてボクシングを教えてもらって面白いな、と。南京都高、東洋大と進んで嫌いな時期もあったけど、何だかんだ言ってずっと好きだったかなあ。でも大学3年でアジア大会に負けて『オレ、勝たれへん』と思ってから違った。北京五輪に出られなくてホンマにボクシングが一度は好きじゃなくなったんです。それで引退して、大学に就職して部のコーチをやっていくんですけど、関わっていくうちにまた好きになっていきましたね」

 だが、コーチ時代の1年半は部内のトラブルなどもあり、大変な時期でもあった。だが、そのこともまた村田選手自身が引退を撤回、復帰を目指すきっかけにもなったという。

「部員のために何とかできないのかなっていう思いもありましたよ。でも、どうもできへんから、コーチとしては無力だった自分が現役復帰することで、東洋大が頑張っているぞって見せてやろうと。そこで腐らなかったことは今振り返ってみても良かったかなと思いますね」

 最後まで頑張った部員たちにも多くのことを教わったという村田選手。年末の第6戦の行方が大いに気になるところだ。

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本誌構成/二宮寿朗 撮影/植松千波 再構成/SPA!編集部

週刊SPA!12/2号(11/25発売)

表紙の人/新ナニワ金融道R

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