ライフ

「東京駅~日本橋 百年散策」が面白い。ホームに残る“100年鉄柱”を探せ

三越本店ライオン像

三越本店ライオン像

 2014年12月20日、東京駅が開業100周年を迎える。周辺エリアでは「あるこう! 東京駅~日本橋 百年散策」が12月20日まで開催されており、大丸東京店、日本橋高島屋、日本橋三越本店、コレド室町1(日本橋案内所)の5か所で、100年前・江戸時代・現在の地図が掲載された散策マップおよび記念レプリカ硬券(乗車券)が配布中。  寒さも厳しくなってきた時期ではあるが、記念レプリカ硬券のコンプリートを目指し、記者も散策マップ片手にルートを歩いてみた。ハイライトは今年で100歳を迎えた三越本店のライオン像だろうと思っていたが、意外な発見もちらほら。まずは、配布終了時間が最も早い、東京駅八重洲中央みどりの窓口からスタート。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/756228/tokyost100_02  散策ルートは、東京駅八重洲口から1時間もあればゆっくり回れるルートとなっていた。今回は寄り道しつつ、計2時間ほどのコースとなったが、見どころも多く、あっという間という印象だった。散策中、記者と同じ散策マップを片手に歩く観光客の姿も。  実際、どれだけの人が散策しているのか、正確な数字は分からないが、イベント開始の10月11日から約50日間で1万人以上は参加しているようだった。なぜなら、硬券はナンバリングされており、5か所のうち最も数字の大きかった大丸東京店は「(3)」と「5270」の数字があった。スタッフに確認すると、「(3)」は1万枚束のロットナンバーのことなので、記者が手にした硬券は3万5270枚目ということになる。駅から遠いコレド室町でも2万8553枚目。改めて、東京駅周辺エリアの人気ぶりがうかがえる。
東京駅八重洲口「グランルーフ」

東京駅八重洲口「グランルーフ」

 東京駅か八重洲口からまずは日本橋高島屋へ。さすがに100年前のものがそのまま残っているものは少ないが、老舗百貨店の貫禄は、外装にある照明、館内にある設備など随所に感じられる。  また、硬券配布場所以外も見どころが多い。日本橋周辺には、江戸時代創業の和菓子屋、割烹などが多くあり、店舗外装は新しくなっているものの、創業当時から引き継がれている味や暖簾などを楽しむことができる。また、再開発により、消えかけの風景もある。日本橋高島屋とコレド日本橋の間のエリアは新しいビルの建設が進み、周辺のビルでは立ち退きなども始まっている。路面店の中が暗く、ガランとしている風景というのは、少し寂しい感じがした。  ゴールは再び東京駅。大丸東京店で最後の1枚をもらい、無事にコンプリート。と思いきや、100年の流れを感じられるものがJR東京駅構内にもあった。5・6番線ホームには、1本ずつ緑色の柱があり、これは開業当時の柱だという。さらに、そのすぐ近く、4番線と5番線の間には鉄道の起点である「ゼロキロポスト」が設置されている。  同イベントは12月20日まで。通勤で東京駅を使っているという人も、約1時間、ふらっと歩いてみてはいかがだろうか。 <取材・文・撮影/林健太>
おすすめ記事
ハッシュタグ