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大手企業も個人情報を虎視眈々と狙っている――スマホのバックグラウンド「不正送信問題」

電話番号や写真をはじめ、移動記録やWebの閲覧履歴などユーザーの詳細な個人情報がぎっしり詰まっているのがスマホ。そんなスマホの中身が知らないところで狙われている――バックグラウンド「不正送信問題」の実態に迫った。 ⇒【vol.1】「バックグラウンドで勝手に個人情報が送信される恐怖」https://nikkan-spa.jp/757892 ◆大手企業も個人情報を虎視眈々と狙っている
浜田譲治氏

浜田譲治氏

「バックグラウンドで悪さするような怪しいアプリは、素性のわからないメーカー製だろうから自分がダウンロードするはずがない」  と考える人も多い。だが、個人情報を狙うのは、なにも犯罪者に限った話ではない。今や個人情報を欲しているのは、大手企業も同じなのだ。 「2013年6月のことですが、Android版のフェイスブックアプリが、端末に登録されている電話番号を外部に送信していることがわかりました」  と語るのは、セキュリティ大手・シマンテックの主任研究員である浜田譲治氏。 「当社のセキュリティアプリが発見し、フェイスブック社にその事実を通知。すぐに同社から修正版がアップデートされましたが、どんな目的があったのかはわかっていません」  悪意の有無はさておき、自分の知らない間に情報が流されているのは、気分のいいものではない。さらにフェイスブックのような信頼性が重要なはずの大手までがそうしたことを行っているとなると、ユーザーはどうスマホ内の情報を守ればいいのだろうか? 大手企業も個人情報を虎視眈々と狙っている――スマホのバックグラウンド「不正送信問題」「まずは利用者が多く、リリースされてから一定期間が経ったアプリだけを使うことだと思います。そうしたアプリは、セキュリティの検証がされ比較的安全性が高いと言えます。またアプリをインストールする際に、端末内の情報へのアクセス権限の許可を聞かれますよね。その時に個人情報流出のリスクと比較して、割に合わないと思ったらそのアプリを削除するといいでしょう」  それすらも面倒という人には、セキュリティアプリが有効なのだろうか? 「Android端末には入れたほうがいいですね。個人情報の流出を気にするのであれば、セキュリティアプリは有効です。ノートンのモバイルセキュリティであれば、不正を働くアプリは削除しますし、不正とは言い切れない、例えば電話帳のデータを収集する挙動があるだけのグレーゾーンのアプリについてもユーザーに注意を促します」 ⇒【vol.3】「フェイスブックの●●診断にご用心!」に続く
https://nikkan-spa.jp/757894
【浜田譲治氏】 シマンテックのセキュリティレスポンス部門の主任研究員。同社はセキュリティソフト「ノートン」シリーズを擁する 取材・文/河原塚 英信 ― スマホのバックグラウンド「不正送信問題」最前線【2】 ―
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