ヘルプ嬢を使って荒稼ぎ…ママほど素敵な商売はない!?

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その48 ―


ヘルプ嬢を使って荒稼ぎ…ママほど素敵な商売はない! 忘年会シーズン真っ盛りで、夜のネオン街に繰り出す人も多いことでしょう。そこで気になるのが、俗に言うママという存在だ。銀座、六本木の高級クラブのママというと、昔は黒木瞳とか、今なら井川遥なんかが似合いそうだけど、そんなビジュアルに長けているママはほんのひと握り。あとは「家政婦のミタ」じゃない、「家政婦は見た」の方の市原悦子みたいな人ばかりで、よくまあそんな枯れた色気で、お客さん呼べるよなと、いつも感心させられる。

 枯れたママが権勢をふるえるのは、永久担当、ボトル制があるからこそである。クラブで働く女性は、大きく3つに分類される。偉い順に「ママ」、自分で客を持っている売れっ子ホステスが「ウリアゲ」、若いだけが取り柄の「ヘルプ」の順である。普段あのコ可愛いなあ、口説いちゃおうと思っているのは、ほとんどヘルプ嬢で、彼女らは日給か時給のお給料制である。

 じゃ、ママやウリアゲはというと、最近は不景気なので、最低保証をつける店も多いが、基本歩合制である。歩合というのは、売り上げ金額に対する、比率で5割あたりが攻防ラインとなる。

 例えば可愛いヘルプ嬢がいるからと、友達に連れられてクラブに行ったとする。その可愛いコに対して、シャンパン入れようが、お金は、担当のママの懐に転がりこむシステムになっている。連れてってくれた友達は、最初からママの客として、未来永劫がんじがらめになっている。言わば鵜飼いで言うところの、鵜に食われる川魚ってとこだ。鵜匠はもちろんママ、鵜はヘルプ嬢、ママの指令を聞いて、ぱっくりと客をカモる。けど儲けた金は、鵜匠に吐き出させられる悲しい運命なのだ。

 ヘルプ嬢は頑張っても、成果がなかなか現金に化けない。同伴とかアフターとかはあるけど、それこそノルマをこなすのがやっとで、儲けるというよりは、罰金を防ぐのに精一杯のコが多い。

 じゃ例えば連れてってもらった客はどうなんだ。そういう客のことを「枝」という。最初の客が「幹」だから、枝扱いになる、そういうことだ。「枝」の客が、新たにボトルを入れようが、やはり最初の「幹」担当ママの売上げになる。例えばニューボトルを入れて8万円飲みましたとなると、ちょっとした計算式があって、俗に言う「純」の部分、税・サを乗せる前の純然たる売り上げで計算する。全部で8万円なら、店によって計算が違ってくるんだが、純で5~6万円、その半分ぐらいママの取り分となる。

 ここまで書くと、どう考えても不満たらたらなのがヘルプ嬢たちだ。だってママじゃなくて、自分目当てに客は来ているのに、なんら売り上げに反映されないからだ。客はお気に入りのヘルプ嬢に「係り」という担当になれと言うが、それがまかり通ることは絶対ない。それを譲ったら、ママの商売あがったりになる。

 ヘルプ嬢は、お金を落としてくれそうな客数人を見つけたら、さっさと移籍するに限る。新しい店なら、例えヘルプ嬢でも、呼んで来た客は担当になれて、ママほどにはならないが、多少の歩合で稼げる。基本給プラス歩合だから、そこそこの金になる。ママとしてのし上がるなら、女王蜂の巣立ちのように、次の新天地を見つけて、自分の王国を築くしかない。

 それにしても、市原悦子級のママのところに、なんでそんなに客が集まるか。多分、昔若い頃、やってしまい、それが腐れ縁で通わざるを得ない状況なんだろうな。

 股は若いうちに使え。

木村和久

木村和久

 まあ、そういうことだよね。

■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

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