冬に注意。「ヒートロッド」ではなく「ヒートショック」による死亡事故が増えている

グフ「ヒートロッド」といえば、30代・40代のガンダム世代なら、すぐにグフの右腕に内蔵されたムチ状の武器を思い出すだろう。ムチの発する熱によるダメージに加えて、電撃を送り込むことも可能な武器だ。これと似た言葉で、冬に被害が増えるのが「ヒートショック」だ。この「ヒートショック」は、温度の急激な変化により血圧が大きく変動して起きる健康被害のことを指す。そもそも「ヒートショック」はなぜ起こるのか?

 例えば入浴の際、暖房をしていない脱衣室で衣服を脱ぐと、血圧が急激に上昇。心筋梗塞や脳卒中の原因となる。さらに、そのまま温かいお湯に浸かると、今度は血管が拡張して血圧は急激に下がる。住宅内において、暖房を設置しない脱衣所や浴室では、室温が10℃以下になることも珍しくない。暖かい部屋から寒い脱衣所へ行き、冷えたカラダで浴室に入り熱いお湯に浸かる……。この間に起こる急激な血圧の乱高下によって、深刻な疾患を引き起こす危険性があるというわけだ。

⇒【資料】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=772323

入浴による血圧の変動

入浴による血圧の変動

 このように、家庭内死亡事故の多くが寒い時期の入浴中に起こっており、その多くが「ヒートショック」によって、心筋梗塞や脳出血、脳梗塞を引き起こしたことが原因と考えられている。

 東京都健康長寿医療センター研究所によると、2011年に寒暖差が原因とみられる入浴中の事故の死者数は約1万7000人。同年の交通事故死者数が4611人だったので、その4倍近くになる。ちなみに入浴中の死者数1万7000人中、65歳以上の高齢者は1万4000人とみられる。高齢化の影響もあり、死者数は増加傾向だ。同センター研究所の高橋龍太郎副所長は、「無理な入浴は避けているはずの80歳以上の方にも被害が出ている」と憂慮する。

 こうした「ヒートショック」を防ぐポイントは何なのか? 同研究所の高橋龍太郎副所長は、次のように話す。

わが国における入浴中心肺停止状態(CPA)発生の実態

出典:東京都健康長寿医療センター研究所プレス発表「わが国における入浴中心肺停止状態(CPA)発生の実態」

「ヒートショック対策で簡単に始められる対策としては、高い位置にあるシャワーを使ったお湯張りで浴室全体を温めることや、外気温が低くなる日没前に入浴をすませるのが良いでしょう。冷え込まないことはもちろん、人の生理機能がピークにある14時~16時は温度差への適用がしやすいというメリットがあります。可能な場合は1人での入浴を控えることや、血圧が下がりやすい食事直後・飲酒時の入浴を控えることももちろん大切です。また、脱衣所や浴室を暖かくすることで寒暖差を減らすことも有効。特に断熱効果のある壁や、内窓を設置するなどの断熱改修は、暖房を置けない場所でも断熱性能を向上できます」

 脱衣所や浴室を断熱改修するためのリフォーム工事といえば、大がかりな感じがするが、例えばLIXILの壁断熱パネル「ウォールインプラス」なら、通常最短3日間かかっていたリフォーム工事を最短1日で行うこともできるなど、最近は短い期間でも行うことができる(http://www.lixil.co.jp/reform/hot/)。

 ちなみに、入浴中心肺停止状態の発生頻度を都道府県別にみてみると、もっとも頻度が低いのが沖縄県で続いて北海道だった。沖縄県はわかるが、寒い北海道が低いのはなぜなのか? それは、外気温の低さだけがヒートショックの発生要因とはならず、住宅内の温熱環境が影響していると考えられている。実際に、2012年1月に行われた全国住宅室内温度調査では、室内がもっとも暖かったのが北海道で、続いて沖縄県、青森県、秋田県という順位となっている。要するに沖縄県以外のこうした寒冷地は、寒さに対応した住宅のため、家の外は寒くても家の中は暖かいということだ。記者の実家は青森県だが、外は猛吹雪でも家の中は暖かい。真冬に帰省すると、東京の自宅にいるよりも実家のほうが暖かいのだ。

わが国における入浴中心肺停止状態(CPA)発生の実態

出典:東京都健康長寿医療センター研究所プレス発表「わが国における入浴中心肺停止状態(CPA)発生の実態」

 日頃元気でも血圧変化をきたしやすく、体温を維持する生理機能が低下している高齢者はもちろん、30代・40代でも生活習慣病を患っている人は油断できない。寒いときの入浴には注意が必要だ。「ヒートロッド」は忘れても「ヒートショック」は覚えておいてほしい。 <文/日刊SPA!取材班>

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