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東京都内から詐欺グループ消滅! 警視庁のアジト摘発作戦で関東近郊に拠点移動か

特殊詐欺被害 昨年の特殊詐欺被害は1~9月期で過去最悪ペースの400億円超えとなった。そんななか、警視庁が最近になって摘発方針を変更した。アジトを直接、叩くというやり方だ。昨年、この方法で27の詐欺グループを摘発したと報じられた。  これまで逮捕されるのは末端のウケ子(集金役)止まりとされ、「詐欺グループ本体は安泰」とタカをくくっていた。詐欺グループの関係者・K氏は言う。 「今までは人の繋がりとカネの流れのあらゆるポイントに摘発対策を講じていたが、警察は新たに事務所と自宅から摘発にもっていく戦略になり、みんな慌ててます」  事務所はグループと無関係の名義人を立て、自宅にしても賃貸契約代行業者(第三者名義での契約代行)を介して物件を使っていた。だが、警察は不動産業者への聞き込みや代行業者への圧力・捜査協力要請を強化しだしたのだ。  こうした状況をうけ、詐欺業界では意外な展開が生まれている。 「東京都内、特に都心の事務所は減っている。今年は千葉・埼玉・神奈川方面での事務所契約や、店舗関係者の移住が進行する。ターゲットが居住するエリアにウケ子スタッフを派遣させる手間などを考え、埼玉なら外環沿いや国道17、4号線沿いなど。千葉なら総武線や湾岸エリア、国道6、16号線沿いなどが候補地です。都内に比べ、賃貸契約の審査は緩く、不動産会社と警察の繋がりもない。当然、このエリアの詐欺被害は増えることになりますが……」(K氏)  今や都心部では「暴力団を賃貸契約から辿って摘発する」方針が主流で、警察と賃貸仲介業者の強固な連携ができていたのだという。 「最近は都心のヤクザも詐欺グループに絡んだり、口を出すことも多くて、郊外に出てしまえばそうした煩わしさからも解放されますしね。しかも近郊エリアは若い世代が結構ヤンチャで、集金部隊も用意しやすいんです」  既に千葉市内、埼玉の蕨市などでウケ子の摘発事例が増えているが、今年中に東京は振り込め詐欺の空白エリアになる!? <今年 はやる詐欺> ●湾岸タワマン詐欺 東京五輪での湾岸エリアでの地価高騰をめぐる土地建物の共同購入詐欺が一部で始まっているという。五輪関連詐欺は観戦チケット予約詐欺など、百花繚乱状態だ ●箪笥預金強盗 自宅に大量の現金を持っていることが下見調査で判明しているターゲットに対し、オレオレ詐欺の手口で自宅から呼び出して、外出中のスキに自宅を強襲する ●恐喝型オレオレ 親族成りすましの古典的手口の発展形として過去にもあったが、再び流行の兆し。「親が払わないなら息子をヤクザに渡す」など実力行使を示唆するやり方 ●資産家故人詐欺 独居高齢者の資産家に向け、すでに亡くなっている配偶者や親族の借金、慰謝料などを名目に支払いを迫る。故人の個人情報を悪用した詐欺だが被害届が出ないとか ― 2015年はヤバい一年になる!【4】 ―
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