8代目アルトがイケてる秘密はスズキの英断にあり!?

昨今の軽自動車といえば、とにかくデカくて、背も値段も高いクルマが流行っておりますが正直、見た目は……。そんななか、世界的にデザインがイケてるブランドのアウディと並走しても、デザイン的に負けてないのが新型アルト。まるで欧州コンパクトカーのようなステキな軽自動車ですが、そのイケてるデザインには秘密がありました
アルト

アルトはこれで8代目。デザインについては、「新型アルトかっけー!」という声もあれば「ダサすぎ」という声もあり賛否両論。個人的には初代に匹敵するぐらいイケてると思います(担当K)

MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu ◆アウディにだって負けてないもん! 新型アルトはなぜステキなのか?【後編】 ⇒【前編】はコチラ  昨年スズキが発売した軽自動車「ハスラー」は、適度にダサいデザインを好む日本人の嗜好にドンピシャのブスかわ作品で大ヒットになったが、新型アルトのようなシンプルで美しいフォルムこそデザインの王道。こういうデザインばかりになれは、日本の自動車の国際的評価はもっと高まるはず。  が実際は、今回のように外部デザイナーの力を借りるケースは稀だ。  海外メーカーでは、韓国の起亜みたいに、アウディの凄腕デザイナーを引っこ抜いて最高デザイン責任者に据え(現在は社長)、トップダウンのデザイン革新をやる手法が主流になっているが、日本ではそういうのも社内に波風が立ってうまくいかない文化がある。成功したのは、ルノーから来たばかりだった日産のゴーン社長がヘッドハントした、元いすずの中村史郎氏(現専務)くらいか。  元デザイナー氏によると、日本のメーカーは「すべて自分たちで頑張ってナンボ」という空気が濃密なのだそうです。その意気や良しだが、デザインだけは秀才の努力より天才の閃きじゃないだろうか?  このアルトみたいに、外部の優秀なデザイナーにちょっと力を借りるだけでこんなにデザインが良くなるんなら、バンバン頼んでほしいものだ。内輪でシコシコやってるだけじゃ進歩しないっしょ! 日本の自動車メーカーに英断を求む。以上。 【結論】 デザインで目立っている新型アルトだが、先代より60kgも軽くなったので走りも軽快。タントのようなバカ広くて値段の高い軽が今や主流だが、軽らしい軽にも頑張ってもらわないと。国内市場は4割以上が軽なんで
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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