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激安デリヘル摘発のきっかけは“客のタレコミ説”の真偽「ブスな嬢が来た腹いせに…」

「出勤して、いつものネットカフェで雑誌を読みながら待機していると、いきなり数人の捜査員らがなだれ込んできました。私も軽い気持ちで本番しちゃってたけど、まさかこんなことになるなんて……」(元サンキューグループ従業員女性)  全国21都道府県65か所でデリバリーヘルス店を展開するサンキューグループは「30分3900円」を掲げた、激安風俗店の代表的な存在だった。しかし、裏では客からは「安くて本番ができる」との評判もあった。売春防止法違反(周旋)の疑いで逮捕されたのは、同グループの創始者で会社役員の吉田浩二容疑者(61)ら計21人にも上る。 [激安風俗店・サンキューグループ摘発]の思わぬ余波 捜査関係者によると、全国展開のデリヘル店を一斉摘発するのは過去に例がないという。昨年5月から10月までの間、東京・池袋など計6か所のデリヘル店で、女性従業員7人に売春させた容疑について、3人は容疑を認めるものの、吉田容疑者ら18人は容疑を否認しているという。  サンキューグループは池袋に総本店を置き、約4年前から直営店やフランチャイズ店を全国展開していたとみられる。吉田容疑者には、直営店の売り上げやフランチャイズ料を含め年間4億円の売り上げがあったという。 ◆ブス女が来た腹いせに客が警察にタレコミ!?  今回のサンキューグループ摘発について「写真と違いすぎるブスな嬢が来たから、客が嫌がらせで警察にタレコミした」と一部報道があったことで、ネット上では「客のタレコミ説」が独り歩きを始めてしまった。その結果、事件は面白おかしく誇張され、一気に広まる。しかし、全国紙社会部記者はそれを否定する。 「実際は別の事件で逮捕されていた元サンキュー嬢の『本番を強要されていた』という供述から摘発に至ったといいます。サンキューグループでは、プレイ時間が60分以上の高額コースには本番が裏オプションとして組み込まれていたそうです。もちろん、ホームページなどで『60分以上は本番OK』なんて書けません……」  同店の高額コースは生AF(アナルファック)、尿顔射、スパンキング、牛乳浣腸などのさまざまなハードプレイが組み込まれている。しかし、オプションがすべてできる嬢だけとは限らない。その結果、「実はオプションができないので、本番で……」と本番に走っていたというわけだ。冒頭の元サンキュー嬢は、店による本番強要の実態をこう話す。 「面接の際、男性スタッフから『場合によっては本番もある』と言われて、まぁ、そんなもんかなって。あたしはお尻でHするのはちょっと嫌だったからフツーに本番してました。私の場合ハッキリと本番しろって言われたことないけど、女のコによっては『尻(AF)が嫌なら前を使え』って言われてたらしいです。お客さんもそれを知ってて遊んでたみたいで、『本番できねえぞ』ってクレームが入って、スタッフから説教されたコもいたって聞いたことがあるよ」  仮にも営業許可を受けた風俗店である。そこに堂々と本番できないとクレームを入れる客がいることが、この事件の異様さを物語っているのではなかろうか。 取材・文/高木瑞穂 ― [激安風俗店・サンキューグループ摘発]の思わぬ余波【1】 ―
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