草食化するパチプロに未来はあるのか

パチプロと言えば、パンチパーマのおっさんが朝から並んで日当3万円、年収1000万円に自腹でベンツ購入也……と、ザ・肉食男子いったイメージを持つ方は多いはずだ。だが、実際のところはどうか。『パチンコで生きていく技術』(白夜書房)の著者であるヒロシ・ヤング氏と元パチンコ必勝ガイド編集長の大崎一万発氏に当世パチプロ事情を伺ってみた。

大崎一万発氏とヒロシ・ヤング氏

パチンコ業界を代表する大崎一万発氏(左)とヒロシ・ヤング氏(右)のお二人が、変わりゆくパチプロ事情を暴露!

ヒロシ・ヤング(以下ヤング) 「パンチパーマで柄の悪い、いかにもなパチプロはもはや絶滅危惧種(笑)。日当3万円で年収1000万円、お気楽家業の代名詞だった時代なんて、10年、いや15年くらい前の話ですよ」

大崎一万発(一万発) 「パチンコでいえばそのくらい前で、スロットだと4号機が終わるくらいまでの話になるかな。でも、本当に見なくなったね~(笑)。出ないと暴れだしてガラス割るとかないもん(笑)。大人しくなったよね、パチプロも」


――気になるのは彼らの年収です。1000万円は無理としても、やはり楽してカネを稼いでいる部類に入ると思います。実際、平均的なパチプロの年収はいくらくらいなんでしょうか?

ヤング「自由人でカネを持つなんてのは完全な昔話。今なんか、日当8000円とか目標にしてるヤツとかザラですよ。年収で考えたら400万円くらいで時給換算したら800円くらい」

一万発「今のパチプロって釘を読んで、打ち方を工夫して1個しか玉が入らないアタッカーに2個、3個玉を入れて出玉を稼ぐ“ひねり打ち”を駆使したりして、出玉率を上げたりするんです。これをやると、オバチャンが打つと“死んでいく台”でも、プロが打つと日当1万円みたいな台があるんです。そういう台を探してしつこく打つんです」

――ストイックな生き方ですね。

ヤング「ストイックさだけはピカイチだけど、人生、楽しんでないと思うなぁ~(笑)。昔はヤクザ系で今は草食系ですよ。でも、どっちもモロにわかるんですよ、こいつらプロだな~みたいな」

一万発「一発台でドーン!みたいな時代からするとチマチマしてて、豪快さがない(笑)」

ヤング「そやね。昔のプロ連中の生き方っちゅうか、打ち方からすれば、ひねってる連中は完全に対極にいるもんね」

――随分とイメージが違いますね。

ヤング「面白いなと思うのはパチプロ気質みたいなのが変わるのって、日本社会が変わったってのを如実に反映してるんですね。今から20年くらい前、僕がとある開店プロ集団(新装開店に狙いを定めて店を回るパチプロ)に入ってた頃は毎月一回、都内の喫茶店に集まってミーティングみたいなことをやってたの。これがすごくて、100人とかいて、それを見て、うわぁ~すごい! 社会のクズがこんなに!って、毎回ワクワクしちゃったんだけど、でもまぁ、気がつけば自分もその一員で立派なクズだったんですが(苦笑)」

ヒロシ・ヤング

’67年、鳥取県出身。早稲田大学社会学部を卒業後、パチプロに。その後、パチンコ雑誌編集を経てフリーのパチンコライターに。現在はパチンコ番組などの映像メディアで活躍中。近著にパチプロたちのリアルな生き様に迫った『パチンコでいきていく技術』(白夜書房)がある。好きな食べ物は、きな粉

――ある意味、すごい光景ですね(笑)

ヤング「昔って今みたいに世の中がギスギスしてなくて、そういう社会的に不適合な方々を許容してくれる風潮があったじゃないですか。ある意味、牧歌的というか……。で、そういうパチプログループみたいなのがいくつかあったんですね。でも、結局は弱体化の一途を辿ったんです。そのワケは単に情報の問題。昔は新装の情報は一部の人間にしか回らなかったけど、今はネットで全部情報を引っ張ってこられる。じゃあ、集まる意味ないじゃんって。噂じゃ、今でも何人かは集まってるみたいだけど……」

――かなり地味そうですね。

ヤング「開店情報もオープンになっていくし、開店自体の値打ちも下がるし。今はイベントの情報共有みたいなのがメインになってきて。あそこのイベントは今日まともに良かったよとか、玉増えする、しない、玉何個、確変中はどうだ、全体的に23個(※1000円あたりの回転数のこと。この場合は1000円で23回転するという意味)の台が何割くらいあって一番下は19個だけど上は25個あるとか。相当地味ですね。昔は新装のことを“お祭り”って言ってて、15時開店なんかだと玉がなくなったら閉店みたいなノリだった」

一万発「6時間いて3万円だよね。4時間くらい前から店に並んで、6時から何回か打って1日3万。すげー気楽だった。もう、ぬるま湯人生。そんな暮らしが未来永劫続くと思ってたんですけど、当たり前だけどそんなことはない。でも、バカに思われるかもしれないけど、終わるっていう発想がなかったんですよ。簡単にカネ取れたらやっぱり見えなくなるよね。今考えたら、もう、本当にバカだな、客も店も……みたいな」

⇒【中編】へ続く「オラオラ系のパチプロたちはどこへ消えた?」
http://nikkan-spa.jp/82684

取材・文/テポドン

パチンコで生きていく技術

パチプロはここまで進化している!!

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