本家本元なのに後発?「味覇」と「創味シャンタンDX」の中身が一緒の問題

本家本元なのに後発?「味覇」と「創味シャンタンDX」の中身が一緒の問題 日本が誇る中華調味料として一般家庭でおなじみの万能調味料「味覇」(ウェイパー)缶タイプと、業務用中華万能調味料としてプロに愛され55年の歴史をもつ「創味シャンタンDX」の中身が一緒だと、最近騒がれているのはご存じのとおり。プロ御用達だった「創味シャンタンDX」も、この3月から家庭用商品として全国販売されているため、店頭で見かけたことがある人もいるだろう。

 創味食品が「創味シャンタンDX」を自社開発したのが1961年。それから20年後の1981年に一般向けとして、パッケージデザインを変えて食品卸売企業・廣記商行への供給を開始したのが「味覇」だ。創味食品によれば、「味覇」の中身は「創味シャンタンDX」だったというのだ。

 その後30年以上にわたり、業務用は「創味シャンタンDX」、一般向けには「味覇」という住み分けだったわけだが、昨年3月に廣記商行が創味食品に無断で他社製造による「味覇」チューブタイプを販売したことがきっかけとなり契約を解消。創味食品から廣記商行への提供が終了した。そのため創味食品は、あらためて自社ブランド「創味シャンタンDX」として、一般市場向けにも商品を投入してきたというわけだ。だから、プロ向けでは老舗でも、一般家庭向けでは後発という感じになっている。

 ということは、家庭用商品の「創味シャンタンDX」発売開始以後も販売されている「味覇」の味は、「創味シャンタンDX」時代の「味覇」ではない、別製造による商品ということになる。ややこしいので話を整理すると、こうなる。

・「味覇」と「創味シャンタンDX」の中身はもともと一緒で、いずれも創味食品が製造
・契約解消後の「味覇」は、創味食品が製造していない
・契約解消後、「創味シャンタンDX」の家庭用も販売を開始したが中身は従来の「味覇」


「味覇」の味は、「創味シャンタンDX」(家庭用)が引き継ぐとも言えるが、そもそも開発されたのは「創味シャンタンDX」(業務用)のほうが先なので、家庭用が出たからといって、引き継ぐという表現も変な話だ。味の面での本家本元は創味食品でも、一般ユーザーが慣れ親しんでいるのは「味覇」というブランドだからだ。

 とはいえ、ユーザーにとって大事なのは味と価格。味は本家本元なので、「創味シャンタンDX」は間違いないとして、価格はどうか? 「味覇」と「創味シャンタンDX」(家庭用)の価格を比較すると、こんな感じだ。

◆創味シャンタンDX(公式HP参考小売価格) http://www.somi.jp/products/syantan.php
500g:1150円(税込1242円)
250g:760円(税込821円)

◆味覇(公式通販販売価格) http://koukishoko.com/products/list.php?category_id=7
500g:1296円(税込)
250g:864円(税込)

 税込で比べても、「創味シャンタンDX」のほうが、わずかながら安い。記者が見つけた小売店では下の写真のような感じで売られており、店頭での価格差はさらに開く。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=828627

 まあ、最後はユーザーの判断しだいだが、「創味シャンタンDX」(家庭用)のほうが、安くて中身はかつての「味覇」と一緒(契約解消後の「味覇」の中身は「創味シャンタンDX」とは異なるはずだが)、ということは、知っておいて損はないだろう。 <取材・文/日刊SPA!取材班 写真/ブルーモリスてぃば>

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