恋愛・結婚

ちょい不良オヤジはもう古い。いまモテるのは「江川卓風」

◆『おじさん図鑑』の著者が考える「愛されるオヤジのデートとは?」
なかむら氏が考える「モテるオヤジ像」

なかむら氏が考える「モテるオヤジ像」

 世のオヤジを観察し続けてきたイラストレーターのなかむらるみ氏。ズバリ、取材を通して出会った面倒くさいオヤジって? 「話が止まらない人ですね。ノッてくると2~3時間は話しまくり。面倒というか、ぐったりしてしまいます。楽しかったのは、焼き鳥屋でバイトしているおじさん。経験値からくる格言を持っている人で、『死ぬ気になれば死ぬぞ』って。きっと、働きすぎて、体を壊した人を見たから出てくる言葉なんだと思います」  そんな、なかむら氏が考えるモテるオヤジ像とは? 「おじさんが考えるモテるおじさんは、ちょいワル系だと思うんですが、ちょっと古い。若い女性はチャラい男より、マジメで仕事もできて、遊び慣れてなさそうな男性に安心を覚える。私の分析では、不倫中のおじさんは大抵、このタイプ。例えるなら江川卓さん風」  逆に言えば、そこを目指せばモテるということか。 愛されるオヤジのデート「以前、友達の上司に食事に連れていってもらったんです。食べログには出てこないような老舗で、先代の頃から通っていたという行きつけ。基本はコースで、『最後に驚きのおいしいものが出てくるから』と、料理の量をあらかじめ調節するよう頼んでおいてくれたんです。最後に出てきたイクラの醤油漬けは本当においしくて。店を出た後の『よかったら、また使ってね』のひと言もよかった。お店に対する愛情を感じますよね」  おじさんウオッチャーをうならせるスマートな振る舞い。ぜひ、見習いたいものである。 【なかむらるみ氏】 ’80年、東京都生まれ。イラストレーター。武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科卒。学生時代から、おじさんの味わい深さに心惹かれ、独特の視点でイラストを描き続ける。’11年刊行の『おじさん図鑑』が話題に。その他の著作に『おじさん追跡日記』がある 取材・文/昌谷大介 鈴木靖子 藤村はるな 山脇麻生 イラスト/なかむらるみ ― [おっさんデート]のここが痛い! ―
おじさん図鑑

イラストによるおじさんカタログ。愛すべきおじさんが多数登場

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