セガはいつから“やんちゃな企業”になったのか?

名越稔洋オフィシャルブログ「とりあえず乾杯デショ。」

「やんちゃ」という言葉の意味はご存じだろうか? 辞書で調べると「子どもが活発すぎて大人の言うことを聞かないこと」で、京ことばや大阪弁では「いたずら」や「いたずらっこ」を指すとか。ちなみに似たような意味の言葉に「わんぱく」というのがある。とはいえ「やんちゃ」は、日常的に子どもにだけ用いているかというとそうでもなく、大人に対しても、例えば度を越したことをしたりする人を、なかば敬愛の念を込めて「やんちゃ」と呼んだりする。

 そんな感じで使われている「やんちゃ」だが、企業にも“やんちゃな企業”というのがある。なかでも、わかりやすい“やんちゃな企業”といえば、ゲームでおなじみのセガをおいてほかにないだろう。古くは『ファンタシースター』シリーズにはじまり、『ソニック』や『サクラ大戦』などのヒット作があった同社だが、いつの間にか、やんちゃな企業というイメージが定着しつつある。

セガ広報からもらった名越稔洋CCOの写真。これがオフィシャル写真です!

 その最大の理由は、何といっても絵に描いたような“やんちゃな取締役”名越稔洋CCO(Chief Creative Officer)がいるからだ。業界きっての有名人である名越氏は、今や同社の看板タイトルである『龍が如く』シリーズの生みの親として有名。昨年放送されたフジテレビ『アウトデラックス』でも“やんちゃな取締役”として紹介されたことは、記憶に新しい。名越氏は2012年4月から取締役CCOを務めている。

 ベンチャー企業の創業者などでは、やんちゃな例は多々あるが、セガのような歴史も伝統もある企業で、やんちゃな人がこんなにも出世してしまうのは珍しいだろう。もちろん出世するからには、名越氏はただのやんちゃな兄貴というわけではない。実際、『龍が如く』シリーズ以外にも、数々のプロジェクトで手腕を発揮している。

 加えて、『龍が如く』シリーズ大ヒットの影響なのか、セガが不良やワルなどを題材にしたタイトルをリリースしているというのも、同社のやんちゃな企業としてのイメージを後押ししている。先月発売した『龍が如く0 誓いの場所』(PS3/PS4)をはじめ、アプリでも『スカッズ ~最凶の絆~』(iOS/Android)という不良系ゲームをリリース。こちらは、最凶の不良たちが本気で戦う漫画風のストーリーを進めていくガチ魂バトルゲームで、不良学生、バイカー、ギャングなど、悪い若者たちと出会い、戦い、仲間になっていくというものだ。

『スカッズ ~最凶の絆~』(iOS/Android)

 こうした、やんちゃな企業のイメージがついていることを、セガはどう思っているのか? セガ広報に聞いてみたところ、こんな回答が。

「“やんちゃ”という言葉にもいろいろなイメージがあると思いますが、エンターテインメントの一分野であるゲームを作り出す会社としては、ある意味、ほめ言葉と捉えていいのでしょうか(笑)。『龍が如く』や『スカッズ ~最凶の絆~』など、硬派な世界を描いた作品をリリースしているため、そのようなイメージを抱く方がいるのかもしれませんね。ただ、実際に働いている社員は『おもしろいゲームを作る』ことに情熱を燃やしているまじめな人が多いですよ。現在、『龍が如く』シリーズや『スカッズ ~最凶の絆~』を楽しんでいただいているお客様はもちろん、まだプレイされていない方のご期待に“やんちゃなゲーム”でお応えできるように取り組んでいきます。ぜひ、今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします」

 実際、見た目がまじめな人が多いようだが、なかには名越氏の影響なのか、セガにはほかにも、やんちゃなゲームクリエイターがいるらしい。セガがこのまま“やんちゃ路線”を爆走し続けるかどうか、今後も注目してみたい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

龍が如く0 誓いの場所

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