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大地震の恐怖…“ゴミ埋め立て地”湾岸エリアの危険性はもはや予測不能

51年前に開催された東京五輪に際して、大規模なインフラ開発が行われた首都圏。しかし、2度目の東京開催となる’20年五輪を控えた今、足元を支えるインフラは次々に老朽化の危機を迎えている。現地で目にしたその惨状は想像を絶するものだった…… ◆ゴミの埋め立て地はもはや危険が予測不能<埋め立て地・湾岸エリア>
埋め立て地・湾岸エリア

東日本大震災時も、同じ埋め立て地でありながら、地盤によって各地域で明暗が分かれた

 大地震の際、地盤が軟らかければ液状化リスクが高まる。首都圏には目立って軟弱な地盤が多い。 「河川を埋め立てて宅地にした『旧河道』が、足立区などに多数あります。上空から見ても全くわかりませんが、ハザードマップでは一目瞭然です」(防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏)  南海トラフ地震の被害想定によれば、液状化によって東京・神奈川・埼玉を合わせて約3000棟の家屋が全壊するとされている。 「地震の際に、『高い地下水位』『土の粒子の均一性』が揃うと液状化現象が起きます。被害を防ぐには地盤改良しかありません」(同)  渡辺氏が開発に参加した横浜のみなとみらい21地区では、いろいろな山の土を混ぜて埋め立てる「コンプレックス」と呼ばれる技法をとったため、直下型地震でも液状化リスクは低いそうだ。 「ですが、同時期に開発された千葉県の幕張はそのような対策を取っていません。さらに、お台場は夢の島のように、『ゴミ』で埋め立てている。このような地域はどうなるか、まったく予想がつきません」(同) ― [首都圏インフラ]老朽化の危機 ―
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