須藤元気の「リアル天下一武道会」に行ってきた! ――壮絶な戦いと感動のフィナーレ

 美しく、マンガのような景観から「リアル天下一武道会」と呼ばれているのが、“天才”須藤元気が主宰する格闘技イベント「一騎討」だ。

 大会は実在するお寺の敷地内で行われ、試合中は三味線の音色が流れる。大太鼓の演奏とともに選手は本堂から階段を降りて入場するなど、海外の親日家が大喜びしそうな大会フォーマットや“和”にこだわった演出には、日本が誇る伝統文化の一つ、武道であり柔術を世界にアピールする狙いがあるという。

 それだけではない。一線級の選手達による体重無差別級トーナメントは、階級やポイントを排除し関節技・絞め技のみの完全決着ルールだ。時間切れの場合は審判団による旗判定が行われるなど初めて観る人にとってもシンプルでわかりやすい。

 一時は開催が危ぶまれていた(http://nikkan-spa.jp/822950)大会だったが、5月17日、無事に第二回大会が行われた。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=856243

 “リアル天下一武道会”というある種の「お祭りイベント」を期待して取材に赴いたものの、待っていたのは作りこまれたイベントのハード面のみならず、観る者を唸らせる壮絶な戦いの数々や感動のフィナーレだった。

 東京・足立区にあるお寺「善立寺」が舞台となる「一騎討」は、お寺の敷地内で行われることもあって入場は300名までとされた。すでに今大会ではクラウドファンディングで出資した方や近隣の方が招待されており、一般の入場は100名まで。開場前にはすでに50名以上が列を作っていた。

 会場に入るとまず目に飛び込んできたのは紅白で彩られた試合場だ。今大会で紅白をテーマにしたのは、「一騎討ち」が生まれたと言われる源平合戦を意識したもの。源氏は白旗を、平家は赤旗を掲げて戦い、これが紅白試合の由来になった。手作りイベントながら、とにかく設定が細かいのだ。

 大会は善立寺によるご祈祷から始まり、8人のトーナメントとワンマッチ2試合による計9試合が行われた。

 出場選手は、PRIDE武士道にも出場し日本柔術界の第一人者として知られる杉江“アマゾン”大輔や、元パンクラスウェルター級王者・石毛大蔵、PRIDE時代にアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラらと激闘を繰り広げ、現在は柔術に専念する“怪物君”横井宏考、柔術全日本&アジア王者のチャールズ・ガスパーやサンボ全日本王者・菊地嘉幸といった一線級のツワモノばかりが揃った。

 そして、一回戦から柔術王者ガスパーと、サンボの王者菊地の対決が実現するなど、コアな格闘技ファンにとってはたまらない組技版異種格闘技戦が実現(ガスパーが残り1秒で一本勝ち)したり、同じく柔術王者対サンボ王者の構図となった、細川顕vs渡部拳士郎戦もまた壮絶な一戦に。細川の腕十字で再三渡部の腕が伸びきるも若き格闘エリートは意地でもギブアップをせず、一騎討第一回王者に最後まで反撃を試みるなど結果は細川の判定勝ちとなったが、観る者の胸を熱くする大会ベストバウトとなった。

 だが、今大会の最注目は杉江以外にはない。今年1月、愛娘・優希ちゃんを心臓の病で亡くし失意の底から参戦を決意するも、その一回戦で待っていたのは横井だった。

 この異次元対決に期待を膨らませたファンは多いだろう。PRIDEやリングスでの活躍が記憶に残る横井だが、近畿大学柔道部出身で正真正銘の一流アスリート、組技には絶対の強さを誇る。それでも杉江は、体格で上回る横井を終始圧倒し送り襟絞めで一本勝ちを挙げると、準決勝では柔術黒帯の強豪・岡本裕士を三角十字で、決勝戦ではチャールズ・ガスパーをハンマーチョークで退けた。見事3試合連続一本勝ちで優勝し大会MVPも獲得している。

 試合後は道着の背中に貼られた優希ちゃんのパッチを高々と掲げ、割れんばかりの拍手に応えた杉江。次なる挑戦は、地元岐阜県岐阜市にオープンする「CARPE DIEM HOPE」というジムの運営や指導だ。

 都内に数店舗展開する「CARPE DIEM」は“今を生きる”という意味を持ったオシャレな柔術ジムだが、その岐阜支店となる「HOPE」は優希ちゃんの「希(=希望)」から名付けられた。

 今回で第二回大会を迎えた“リアル天下一武道会”「一騎討」は、イベントフォーマットといった話題性を超越する壮絶な戦いの数々に加え、想像を絶する苦悩から次なる一歩を踏み出た杉江の生き様が表れた感動のフィナーレとなった。

格闘技イベント「一騎討」

道着を掲げた杉江選手

取材・文/日刊SPA!取材班 写真提供/一騎打実行委員会

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