「“昼顔妻”の浮気を疑う夫が増えている」美人探偵が明かす最新の探偵事情

「探偵」と聞くと、映画やドラマから受けた派手な印象を持っている人が多いだろうが、実は日本とアメリカでは探偵事情にも違いがあるとか。実際の探偵の仕事はどんなものか? 知られざる探偵の素顔を、アーウィン女性探偵社のNAMIさんに聞いてみた――。

探偵

アーウィン女性探偵社のNAMIさん

――公開中の映画『誘拐の掟』では、リーアム・ニーソン演じる私立探偵が、刑事さんと同じような役割で誘拐事件に取り組んでいます。日米で比較すると、探偵の業務に違いはあるのでしょうか?

NAMI:日本では「探偵業法」でやってはいけない調査が決められていて、「それくらいはいいだろう」ということでもなかなか自由にはできないんです。できる調査の範囲が限られてしまうのですが、アメリカでは日本と比べて縛りがゆるく、思うがままの調査ができて「羨ましいな」と感じます。日本だと刑事さんがやるような業務も、アメリカではできちゃうんですよね。

――どうして日本のほうが制限されているのでしょうか。

誘拐の掟

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NAMI:日本も縛りがキツくなったのは、ここ最近なんです。誰彼なんでも調査を受けてしまうと、依頼人に情報をあげることになり、ストーカーやDVに繋がってしまうことがあるんです。例えば、旦那さんから「奥さんが家出しちゃったから探してほしい」という依頼を受けたときに、実はその家庭内ではDVが行われていたのに、水面下で調べてしまったことによって奥様の場所を教えてしまったり……。そういう匂いがしたら警察に通報しなさい、と厳しくなっています。

――日本で「探偵」の仕事と言えば、浮気調査のイメージがあります。浮気がバレやすい男性に共通点ってあるのでしょうか?

NAMI:浮気をしている人は行動がパターン化してきますね。そして最近は、結婚年数が長く、落ち着いてきた夫婦の浮気相談が増えています。子供が自立して長く連れ添った夫婦のご主人が、遊びとは違う本気の浮気に発展するケースです。真面目に生きてきた人ほどハマり度合いも強いです。日常生活がパターン化していて、何かのきっかけにふっと楽しみを見つけちゃうんでしょうね。

――そういった浮気調査の依頼人は、ほとんどが女性なのでしょうか?

NAMI:もちろん女性は多いですけど、最近はなぜか男性が増えています。恐らくテレビドラマ『昼顔』の影響ではないかと……。あの時期から、依頼としてご主人が奥様の浮気を疑うことがすごく多くなっていますね。

――探偵に求められる資質ってどんなことですか?

探偵NAMI:一に忍耐、でしょうか。映画やドラマの影響もあって派手なイメージを持っている方が多いですが、実際にはすごく地味で、まして張り込みで待機となると過酷です。そして探究心を持っていること。あとは派手すぎたり、地味すぎたりするのも目立ってよくないんです。周りに溶け込める「普通」が一番ですね。

――地味だとかえって目立つんですね。女性の探偵でよかったことは?

NAMI:まず警戒はされませんね。それと、女性だとどこでも入れちゃうんですが、男性の場合は場所を選ぶんですよ。例えば、デパートの下着売り場や化粧品売り場に男性が一人で入って行くと浮きますよね。

――それでも調査中に気づかれてしまったことはあるのでは……?

NAMI:私はないですね。例えば、奥様が旦那さんに「あなた浮気してるでしょ、調べてるのよ!」って冗談でも言ってしまう人がいるんです。その場合いざ調査となると、ご主人の警戒度は高まりますよね。周りをチラチラ見ながら行動してたり、そういうときは一旦調査を引いて、深追いはしないです。なので気づかれることはほとんどないですね。

 普段はなかなか知ることのない「探偵」の世界――。あなたも気づかないうちに、探偵に追われているということがあるかもしれない。

※映画『誘拐の掟』http://yukai-movie.com/#pagetop
<取材・文/北村篤裕 協力/アーウィン女性探偵社>

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