司法のお墨付き!? 銀座クラブママの枕営業事情【コラムニスト・木村和久】

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その74 ―


 最近のニュースで気になった話題をひとつ。銀座のクラブのママがやった枕営業が、違法行為ではないと、判決が下ったのだ。東京地裁は「売春と同様、商売として性交渉をしたに過ぎず、結婚生活の平和を害さない」とのお墨付きを与えちゃったんだから、びっくりだなもう。これにより金持ちおやじは、堂々とクラブ遊びができるってもんですよ。

銀座クラブママの枕営業に司法のお墨付きが出た!【コラムニスト・木村和久】 そもそもはお客さんの妻が、クラブママから精神的苦痛を受けたとして、損害賠償を求めたんだけど、それを却下。夫婦生活に支障は来たさない、それは不倫ではなくて、クラブママの営業活動の一環だというのだから、東京地裁も懐が広いな。こちらとしても、俄然人生にやる気が出てきたんですけど、それって勘違いですかね?

 裁判の話はひとまず置いといて、ここでいう枕営業とはどんなものなか、探ってみたい。今回のケースは、クラブママと男性は7年間に渡って、月1~2回のペースで土曜日に会って、ランチの後、ホテルに行って性行為をしていたという。その間、月1~2回クラブに顔を出していたから、これは完全な枕営業であると認定したそうだ。

 裁判所お墨付きの枕営業というのも、なんか変だが、個人的な感想を言わせてもらえば、このケースはかなりマメだよね。まずもって普通、クラブママは、そんなにお客さんと枕営業しません。1日に何人の常連さんと接客すると思うんですか、いちいちその客らと枕営業をしていたら、体が幾つあっても持たないわけでしょ。

 もし本当に仕方なく枕営業をするとなった場合においても、出し惜しみするのは当然。まずお客さんとそんな関係を持たず引っ張って1年、とうとうやらせて、次にやらせるまでまた1年とか、そういうのを、本当の枕営業と理解してるんですが。

 今回のケース、月1~2回会うっていうのは、枕営業という名を借りた、疑似恋愛じゃないかと思う。店でも会ってるわけだから月3~4回ぐらい会うわけでしょう。これは銀座のクラブじゃ付き合っていると理解した方がよろしい。

 しかもお金だって結構かかってますよ。銀座のクラブは座って5万円、ボトルを入れて10万円の世界だから、土曜の逢瀬を含めると最低でも月20万円以上は使っているはず。

 今回のケースは7年間、枕営業というか、こっちの解釈じゃ恋愛関係が続いたわけでしょ。恐らく7年前じゃ、そのママも丁度売り出し中で、安定して通ってくれるお客さんが欲しかったのでしょう。でも金だけの関係で、こんなに長くは続かない。お互い好きだったし、エッチの相性も良かったから続いたと思う。まさに漫画「課長島耕作」の世界だよね。大泉会長と銀座のママとの関係とかさ、いやあ男して生まれたからには、こういう世界で愛人でも枕営業でもいいから、作ってみたいなと切に思うのであります。

木村和久

木村和久

 ちなみに最近の高級クラブの営業熱心なコは、ちゃんと通って、お金を沢山使ってくれるなら、枕営業してもいいみたいな交渉を、そこはかとなく始めるようだ。クラブの客は、遊び慣れているお金持ちが多いから、そういう契約も成立するだろう。けどキャバクラとなると、1回やっちゃうと客は満足して来なくなるからね。

 枕営業したら、客はそのお礼にちゃんと店に通ってあげる。今回の裁判で、図らずも古き良き銀座のクラブ文化が存在することを、見事証明してくれたわけだ。裁判所お墨付きの伝統文化だから、これからも大事に守って行きたいって、そういうことですか?

■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

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