祝日がない6月、疲労がたまる“梅雨バテ”に注意

“梅雨バテ” GWも休めず、祝日が一日もない6月も一切休めず……。カレンダーと関係のない職種の人間には、夏前に6月病の“梅雨バテ”が来ることも。

「販売業にとってGWは書き入れ時です。6月も長期休暇がないので、なかなか疲れが取れなくて……。ある日、気づいたら右目だけ視力が低下していました。同じ系列店では30代なのに、過労なのか脳梗塞で倒れた仲間がいると聞いたので、僕も怖くなり異動願を出しました。ほかの部署に異動しても仕事の忙しさは変わりませんでしたが、前ほどのプレッシャーはなく、いつのまにか視力も体調も回復しました」

 この販売業の前田淳二さん(仮名・30歳)のように、立場のある人間にとっては、一般社員と同じような休暇を取ることは難しい。心のSOSは、体の表面にさまざまな症状として出てしまうことが多いと精神科医の春日武彦氏は語る。

「湿疹、視力低下などが体の表面に出るトラブルは、心身の疲れが理由なことが多々あります。だから、ストレスがなくなった途端に、スーッと改善するのです」

◆自己流の分析は間違い。サインが出たら即相談

 紹介した前田さんのように“泣きつく”のは、一見男として情けないように思えるが、春日氏は「対処法として大正解」と続ける。

「孤立して考えているときは、目の前の現実から逃れたいために冷静な判断ができません。自分では論理的に考えているつもりでも、生涯安泰の企業を退社したり、最悪自殺など、通常ならば絶対ないような選択ミスもありえます」

 体に異常が発生しても、カビや湿気が原因の症状と区別しにくいのも6月病の問題だ。自分で間違った判断をしないためにも、体にサインが表れた場合は、専門医の判断を仰ぐのが賢明だろう。

紫陽花【春日武彦氏】
’51年、京都府生まれ。精神科医、作家。都立松沢病院部長、都立墨東病院精神科部長などを経て、現在も臨床に携わる。著書に『待つ力』(扶桑社刊)など

― [6月病]が危ない ―

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