ライフ

マニラ発“レンタル現地妻”って何だ?

 GWを目前に控えた4月半ば。記者が取材で訪れたのはフィリピンの首都マニラ。街に点在する教会、馬車、城壁に囲まれた謎の城塞都市。スペイン植民地時代の面影を残す街並みを歩いていると、“東洋の真珠”と冠されているのもなるほど納得できるが、そんな異国情緒を打ち消すような光景が嫌でも目に入ってくる。  それは、フィリピン人女性と連れ添って歩く外国人男性(日本人も含む)の姿。記者の体感値ではあるが、街ですれ違う外国人男性の5人に一人はこのケース。中年オヤジ3人×若いフィリピーナ3人なんて組み合わせを見たときには度肝を抜かれた。  これが夜の繁華街での光景であればまだ話はわかる。しかし時計の針は正午を回ったばかり。キャバクラの同伴には早すぎるし、ゴーゴーバーのお泊まりデート帰りにしては遅すぎる時間帯。謎は深まるばかりだが、夕刻過ぎに訪れた日本食レストランで、偶然隣り合った日本人中年男性の話から、その答えは明らかになった。 「ああ、あれはね、置き屋の女のコだよ。こっちの置き屋はさ、ロング(泊まり)、ショート(休憩)の時間制じゃなくて、一律時間なの。夜楽しんだあとはさ、一緒にご飯食べるのも海に泳ぎに行くのも自由。もちろんガイドだってしてくれるし、難しい買い物の交渉や通訳も親身になって助けてくれるんだよ。あっ、ちなみにこのコもそう。明るくていいコだよ。シッシッシッ、なんと今日で4日目」  そう言ってヤニ臭い歯を見せながら、さとう珠緒似の褐色美女と再びイチャつきだす男。そういえば、ホテルのプールサイドでも同様のカップルを見かけたが、彼女たちがみな“置き屋レディ”だと考えれば合点がいく。  時間といっても、別に一人のコに縛られるわけじゃないから面倒じゃないの。昨日は彼女と一緒にアンヘルス(マニラから車で約2時間。世界最大規模の色街)のゴーゴーバー行ってさ、別のコ指名してホテル行っちゃった。その間、彼女は路上で一人待っててくれるの。一戦終わってホテル出てさ、さすがにムスッとしてるんじゃないかと心配したけど、笑顔で抱きついてくるんだから。契約期間中はおしんのような忠誠心を崩さないんだよ」 具体的な利用方法はタクシーに「レディースアパートメント」、もしくは「レディハウス」と伝えれば現地に案内してくれる。店には20人前後の女性が待機していて、日本語堪能なママ(ヤリ手ババァのような存在?)が手配してくれる。「タクシーだと心配」という人は、ホテルのロビー、日本人観光客向けの現地の旅行会社に問い合わせても。置き屋はイメージするほど“裏”ではなく、ポピュラーな存在だから、気がねする必要はないのだ。

献身的なマッサージ。これぞフィリピン娘のホスピタリティ

 料金は一日5000ペソ(日本円で約1万円)。ゴーゴーバーの連れ出し料金が3000ペソだから単純に比較すると高いのかもしれない。しかし、夜の街でのボッタクリ、強盗、銃社会ゆえの「ホールド・アップ」など、マニラの治安の悪さを考慮すれば、ガイド役としての効果は計り知れない。もちろん日本語が堪能なコも多く在籍しているので、通訳代わりにもうってつけ。特にナイトライフ目的の“男の一人旅”であれば、「空港から真っ先に向かうべき場所」として選択の余地はあるのかもしれない。 ※本文内の写真はイメージです 取材・文/スギナミ
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート
ハッシュタグ